シンプルな論理クイズ「幼女と3人の村人」

問題

幼女の前に3人の村人がいる。

1人は天使、1人は悪魔、1人は人間である。

天使は常に真実を言い、悪魔は常に嘘をつき、人間は嘘をついたりつかなかったりする。

3人の村人(A,B,C)は次のように言った。

A「私は天使ではない」
B「私は悪魔ではない」
C「私は人間ではない」

それぞれの村人たちの正体は?

さあ、解いてみよう!

論理クイズとしては基本的なタイプです。

常に本当のことを言う「天使」と常に嘘をつく「悪魔」が登場するこの形式は、「天使と悪魔のクイズ」とも呼ばれさまざまな類問が知られています。

今回の難易度は「もっともやさしい」。

少し考えれば小学生でも解けます。

ヒントはなし。
以下、スクロールすると正解が書かれています。

 

 

 

 

 

 

正解


A:人間
B:悪魔
C:天使

解説

最初に悪魔

まず確定できるのは「B:悪魔」です。

悪魔は常に嘘をつかなければならないため、「私は天使ではない」「私は人間ではない」と発言すると真実を述べたことになってしまいます。

そのため、村人Bが悪魔であることが決まります。

次に天使

続いて判明するのが「C:天使」です。

Bが悪魔であることから、天使はAとCのどちらかです。

しかし天使は常に真実を言うため、もしAが天使だったとすると「私は天使ではない」という発言は嘘になってしまいます。

つまり、天使がAなのはありえません。

消去法で、村人Cが天使になります。

最後に人間

当然、残った村人Aが人間です。

まとめ

とてもシンプルですが、「仮定」「消去法」「単純化」という論理クイズの妙が詰まった良作です。

この形式のクイズにおいて、「本当のことを言ったり嘘をついたり」する人間という存在は極めて大きな意味を持ちます。

完全なるランダム要素である人間に、どう対処するか。

これからさまざまな発展系を見て、論理の楽しさを知っていただければと思います。

いずれ記事にする”世界一難しい論理クイズ”「幼女と3人の神」まで是非ご覧ください。

140字以内の問題文

3人の村人がいる。そのうち、1人は天使で1人は悪魔で1人は人間。天使は常に真実を言い、悪魔は常に嘘をつき、人間は本当のことを言ったり嘘をついたりする。
A「私は天使ではない」
B「私は悪魔ではない」
C「私は人間ではない」
それぞれの正体は?