ジョーです。
TOEICは815点です。
ええ。
分かってます。
こういう記事は「900点超えてから書け」という不文律があることを。
だが書く!
目次
そもそものきっかけ
ぼくがTOEICスコアで815を取ったのは大学4年生の春。
100%就活目的でした。
その後、同年の8月にセブ語学留学に行きました。
100%就活目的でした。
盛夏の日差しが肌を突き刺す南国フィリピンに降り立ち、現地の人々とコミュニケーションに勤しみ始め、ぼくは数分で理解しました。
英語しゃべれねえ。
TOEIC800点越えという言及するには中途半端なスコアでドヤ顔していたバチが当たったのでしょう。
ほとんど満足のいく英会話ができないまま、現実が幕を開けました。
参考:セブ語学留学体験記vol.1 きっかけはゴミのごとき大学生活
なぜ、これだけで英語上級者に?
さて、セブに留学して数週間が経ったころ。
語学学校に入って来たばかりの友人とマクタン島に出かけることになりました。
3人でタクシーに乗り込み、ぼくは運転手に「ぼくはフィリピンのことをこんなによく知っているんですよ高額運賃ふっかけてこないでくださいね」アピールをするため必死に話しかけていました。
すると後部座席からこんな会話が。
「やばい、ジョーさんめっちゃ英語ペラペラですね」
「ああ、あの人めちゃくちゃ得意だからな」
その時のぼくの衝撃をご想像いただけるでしょうか。
セブに語学留学して数週間が経ったとはいえ、流暢なコミュニケーションには程遠いツギハギだらけの会話しかできていない……という自己評価とは裏腹に、いきなり英語上級者認定されたのです。
何が起こったのかと思い、よく考えました。
結果、セブに来てから会得した「1つのスキル」「2つのマインド」こそ日本人の英語力に不足しているものなのではという確信に至ったのです。
参考:セブ語学留学体験記vol.18 いつの間にか英語上級者に
日本人の英語に足りないもの3選
発音
現在の日本人に不足している、たったひとつの英語スキル。
それは発音です。
もう強く強く強く断言しますが、
日本人は発音さえ鍛えれば英語話せます。
発音の重要性
そもそも「英語が話せる」ってどういう状態でしょうか?
- 相手の言う英語を理解する
- 自分の言いたいことを英語で伝える
この2つを満足に行える状態ですね。
さて、当然ですが英語のリスニング・スピーキングには「読み書き」には無いある決定的な特徴が存在します。
何でしょうか?
「音」です。
人間の口を介して行われるコミュニケーションにおいて、言語を伝達する唯一の媒介は「音」です。
会話において「文字」は存在しません。
英会話において絶対に必要となるのが、最重要の土台である「音」を操る「発音」です。
発音をマスターせずに英会話を上達しようなど、アルファベットが読めないのに英語を読もうとするような暴挙なのです。
なぜ日本人は発音がダメなのか?
日本人の英語発音が壊滅的なのは、学校で教えていないからです。
ぼくたち日本人は、学校の教育で「文字を使った英語の読み書き」に関しては非常に高いレベルの英語能力を習得できます。
しかし一方、「音を扱い聞いて話す」ことに関してはほとんどド素人とすら言えるほど初心者です。
読み書き偏重の英語教育の是非についてはここでは述べません。
世界的にも珍しいことですが、日本においては現状の英語教育でも問題ない背景があるからです。
この辺りの話はすごく長くなるので別の機会で言及します。
まあとにかく、そんなわけで日本人は英語の発音が苦手なのです。
発音ができるとどうなるの?
正しい発音ができると、自分の言った英語が相手に通じます。
また、相手が英語で何を言ってるのかが分かります。
これだけ聞くと何やら魔法のランプのようですが、別に「発音」は不思議なアイテムでもなんでもありません。
ただの超必須要素です。
読み書きにおいて文字を知らなければ何もできないのと同様、聞き話すことにおいても発音を知らなければ何もできない。
だから、発音ができれば英語が通じるのは空前絶後に当然のことなのです。
実際に発音を勉強してどうだったか?
ぼくはセブ語学留学に行く前、自分に足りないものは「発音」だと理解していました。
いえ、まあいろいろ足りないものは多いのですが、とにかく最重視すべきは「発音」だろうと。
そう思っていました。
なのでマンツーマンレッスンでとにかく「発音」を鍛えました。
発音練習だけで1日が終わったこともありました。
その結果、気づかないうちに
「自分の言いたいことが通じる」
「相手の言いたいことが分かる」
という状態になっていました。
「そうか、日本の英語教育に足りなかったのは発音だったのだ」と。
強く思いました。
言い直すこと
ここからはスキルの話ではなく、「心構え」の話です。
日本人の英語に足りないマインドの1つは、「言い直すこと」です。
長年にわたる日本式英語教育で、ぼくたちは「英語は1回でわずかなミスもなく完璧に話さないといけない」とその身に刻み込まれてきました。
1回でパーフェクトの英語をひねりださなければ、テストの点数がもらえないからです。
「英語 = 試験科目」という刷り込みにより、
「最初の1回で完璧な英語を話さねばならない」
「最初の1回で完璧に英語を聞き取らねばならない」
と思い込んでいる方が非常に多いように思います。
まあ。
何が言いたいかというと完璧である必要はないぜ!ってことです。
聞き取れなかったら「もう1回言って!」って言えばいい。
伝わらなかったら単語や発音を変えて再トライすればいい。
それだけの話です。
フィリピンで1ヶ月語学留学して「あっあの人英語うまくなったなー」と思う最大の要因は「伝わらなかったら何度でも別の表現や発音で再挑戦しているかどうか」でした。
鳴かぬなら鳴くまでレッツトライヒアウィゴーホトトバード
ぼくも、「分かるまでしつこくやる」ということができるようになってから英語力が上がりました。
シンプルな瞬発力
- 「1分かかって紡ぎ出した正しい英語表現」
- 「2秒ででっち上げた文法的にはアレだけどちゃんと通じる英語表現」
どちらの英語が好まれるでしょうか。
断然、後者です。
というより、前者は対面のコミュニケーションにおいて失格クラスです。
人と人が向かい合っている時、
「あー、I am soccer player..いやfootball player..うーん違うか、I was football…えっと、When I was young, I had あれ過去形と過去完了ってどうだったっけ」
とかやっていたら意思の疎通がままなりません。
学校の文法至上主義のおかげで「正しい英語表現」にこだわりすぎる日本人の方が多いのですが、実践の英会話では「スピードが何よりも大事」です。
「厳密すぎる正確さ」は必ずしも必要ではありません。
とにかく即応することが重要です。
また、スピード感あふれる英会話のためには「シンプルな英語」を知っていると大きな武器になります。
我々日本人が知っている「おなじみの英語表現」のうち9割は難解な表現であると思ってください。
「シンプルな英語表現」とはつまり、
I’m with you.(同感だよ)
I’ll treat you.(おごるよ)
こういった感じのものです。
簡単であれば簡単なほど好まれます。
相手がいつも英語ネイティブとは限りません。
非英語話者同士の「コミュニケーションツール」としての英語のためにも、よりシンプルな表現を心がけましょう。
英作文・和文英訳のテストで出てくるような、長く––文法的に間違ったところがなく––スペルミスもなく––時制も話法も軒並み完璧で––受験英語に出てくるような難解な単語を語法レベルで正しく取り扱い––一点の非の打ち所もないけれど一文を作るのに5分かかる––ような英語は楽しかった学校の思い出とともに置いてくるべきです。
二重否定使ってくる人とか、条件節にshould入れてくる人とか、That節で始まる長い主語ぶち込んでくる人とか、WhoseやNo matter which使ってくる人とかを未だに見たことがありません。
何ならネイティブのアメリカ人でも三単現のsをしょっちゅう忘れてる人とかもいますから!
だから、シンプルな英語で大丈夫です!
間違えても大丈夫です!
カンペキな英語話してる人なんてそうそういないですから!
まとめ
日本人の英語には「発音」「言い直し」「シンプルな瞬発力」が必要。
そうは言ってもなかなか独学で鍛えるのは難しいもの。
「発音」に関しては良書レベルの参考書が出ているので以下のもので勉強されると効果的です。
「言い直し」「シンプルな瞬発力」に関しては……これはもう実践あるのみです。
安価で手軽な「フィリピン語学留学」がおすすめですが、時間が取れないという方は「オンライン英会話レッスン」でもかなりの効果を上げることが可能です。
「めんどくさいから一冊で分かりやすく発音をマスターしたいぜ!」
という方向けの一冊「超低速メソッド」。
これさえやっておけば間違いないです。
「めんどくさいから発音勉強すらしたくないけど良い感じの発音になりたいぜ!」
という方向けの一冊「怖いくらい通じるカタカナ英語の法則」。
あらゆる日本人におすすめする驚異的に通じるカタカナ英語の参考書。