PC(パソコン)を新規購入する時、WindowsとMacのどちらを買えばいいのでしょうか?
それぞれの違いを紹介しつつ、メリットとデメリットを比較しました。
買うべきパソコンはどちらなのかを知るために参考にしてください。
目次
概要
WindowsとMacは何が違うのか?
はじめに、基本的なことを確認しておきましょう。
Windows(ウィンドウズ)とMac(マック)の違いとは?
ものすごくざっくり言うと「まったく別のPC(パソコン)である」というのが結論です。
「Windows」および「Mac」という言葉自体は、OSを指す表現です。
OS(オペレーティングシステム)とは、コンピュータの核となるシステムのことです。
コンピュータを動かすシステムが全く異なるので、WindowsとMacは完全に異なるパソコンであると言えます。
本来の用語の厳密な意味を説明し始めると死ぬほど長くなるので、とりあえず「違う種類のパソコンなんだなー」くらいに覚えておいてください。
Windowsとは
Windowsとは、世界的大企業Microsoft(マイクロソフト)によって販売されているOSです。
通常、「Windows」と言ったら「OSがWindowsであるパソコン」のことを指します。
パソコン界においては、長い歴史と圧倒的な普及率で有名です。
シェアをみると、世界中のパソコンの90%以上がWindowsです。
あまりにもWindowsが多すぎるので、「パソコン=Windows」という認識の人が少なからず存在するくらいです。
1985年に最初のバージョンが発売されてから現在に到るまで、「パソコン」の代名詞として常に第一線を走り抜けてきたパソコンの王者と言えるでしょう。
Macとは
Macとは、世界的大企業Apple(アップル)によって開発されているOSのことです。
通常、「Mac」と言ったら「OSがMacであるパソコン」のことを指します。
パソコン界におけるシェアは6%前後。
Windowsに比べると出荷数は少ないのが現状です。
しかし高性能かつクリエイティブな機能が満載であり、なおかつクールでオシャレでかっこいいため、若い世代やクリエイターに大人気です。
初心者に優しいユーザーフレンドリーな設計ながら、プロ向けのハードな使い方ができるのも人気の秘密です。
メリット・デメリットの比較
Windowsのメリット
使えるアプリ・ソフトウェアが多い
世界中、ひいては日本においてもほとんどのパソコンはWindowsです。
その状態が長く続いているので、現存するアプリケーションやソフトウェアはWindows向けのものが圧倒的多数です。
Windowsなら、何かやろうと思った時にほぼ確実に対応するソフトが見つかります。
使えると便利
多くの学校や職場で備えつけられているパソコンはほぼ確実にWindowsです。
学業や業務でパソコンに触れる機会が多い現代社会では、とりあえずWindowsが使える状態というのはそれだけで大きな武器になります。
情報が多い
世の中のほとんどのパソコンがWindowsであることから、多くの書籍・ネット上の情報が存在します。
Windowsで何かやりたいこと・知りたいことがあれば、それを叶える情報がほぼ確実に見つかります。
初心者から上級者の人まで共通する大きいメリットです。
価格が安い
Macに比べると、Windowsは価格帯に幅があります。
具体的にいうと、Macのパソコンは最低でも8万円です。
しかしWindowsなら最安で1万円代からの購入が可能です。
もちろん安いパソコンはそれだけ性能も落ちますが、選択肢が用意されているのは魅力的です。
豊富なラインナップ
Windowsは個別販売もされているOSなので、あらゆる種類のパソコンにインストールすることが可能です。
そのため、日本でも毎週のようにWindowsの新しいパソコンが発売されています。
性能(スペック)・価格・外観・オプションなど、パソコンのあらゆる要素を吟味して、多くの製品の中から自分に合った1台を購入することができるのです。
製品ラインナップがきわめて限定されているMacとの大きな違いはここに集約されています。
できるゲームがいっぱい
オンライン・オフライン問わずWindowsならほぼすべてのパソコンゲームができます。
ゲーマーにとっては大事です。
Windowsならできるゲームがたくさんあります。
Macはあまりゲームできません。
ゲーム好きな人はWindows買いましょう。
Windowsのデメリット
OSのバージョンによる差異が激しい
Windowsには、XP、Vista、8、10と現在さまざまなバージョンが出ています。
しかし、それぞれのバージョンに一貫性がなく、アップデートをするとかなり異なるUI(ユーザーインターフェース、見た目・操作方法的なもの)での扱いを余儀なくされます。
特に「8」と「10」は顕著で、「7」以前に慣れ親しんだユーザーは確実に使いづらいと感じてしまうでしょう。
慣れるまでが大変
マウスやトラックパッドをうまく取り込んだMacに比べると、直感的な操作がしにくいのがWindows。
バージョン間の差異・互換性の低さもあいまって、慣れるまでに少し苦労するでしょう。
どれを買えばいいか悩む
とても多くの製品が出ているWindowsですが、初心者の人にとっては「どれを購入すればいいのか」がわかりにくい事態が頻発しています。
「この用途でパソコンを使いたいから、重量とサイズはこのくらい、CPUとGPUはそのくらい、メモリとストレージはあのくらい、ディスプレイ解像度と拡張ポートはどのくらい」的なことを完璧に理解して購入できる人は上級者です。
一般の人にとってはパソコンの性能なんて知らなくても生きていけるので、知識としてそもそも有していません。
そのため、「自分の用途に合ったコストパフォーマンスの高いWindowsパソコン」を買うことがそもそも難しくなります。
実際の店舗で購入するなら店員さんに聞けばいいのですが、ネットやオンラインショップで買おうとするとたちまち難易度が跳ね上がります。
「高いけれど何でもできるMac」と違い、「安いのを買ったら何もできないかもしれない」というリスクが存在するのがWindowsなのです。
Macのメリット
高性能
Mac製品のラインナップは「MacBook」「MacBook Air」「MacBook Pro」「iMac」「Mac Pro」「Mac mini」の6種。
そのどれもが高性能です。
特に「MacBook Pro」や「iMac」「Mac Pro」などは、極限まで洗練したフォルムにあますことなく技術・機能をつぎ込んでおり、そのサイズや重量からすればありえないほどの高パフォーマンスを誇ります。
軽くて
最先端
常に時代の最先端をリードし多くの特許を取得し続けるMacは、最新のテクノロジーをふんだんに製品に取り入れています。
CPUやストレージなどコアな部分はもちろん、ディスプレイ・バッテリーまわりにかけては他者の追随を許さないほど先進的な技術が用いられています。
創造的
コマンドプロンプトを駆使するエンジニア、最新のクリエイティブツールを使うクリエイターにとって、Macは強い味方です。
歴史的に「クリエイター向け」の期間が長いため、最新の技術を用いて何かを作ることに大きな比重が割かれています。
Windowsでは導入できない・トラブルが多発するソフトでも、Macなら問題なくセットアップできることが多くあります。
クリエイティブなクリエイターがクリエイトするためのパソコン。
それがMacです。
クール
外観のかっこよさ。
光るキーボードの幻想的なさま。
ディスプレイの美しさ。
すべてがクール。
そう、Macはクールなパソコンなのです。
シンプルでわかりやすい
直感的なUI。マウスやトラックパッドの感覚的な操作感。
アイコンひとつからOSやハードウェアレベルに到るまで「初心者にわかりやすい」つくりを設計思想にしているMac。
さまざまなアプリケーションや優秀な互換性など、「シンプルなわかりやすさ」が随所に目立ちます。
全くの初心者の人がパソコンに触れる場合、「Macの方がわかりやすい」という人が多いのもうなずけます。
それでいて、やろうと思えばプロ向けの(難しいけれど)快適な使い方もできる両立性。
まさに「芸術」と呼ぶにふさわしいシステムデザインです。
Macのデメリット
価格が高い
これに尽きます。
性能も、デザインも、テクノロジーも、実用性も、すべてが現代パソコンの最高峰として君臨するMac。
そのたったひとつのデメリットとは、値段が高いこと。
最低8万円、人気価格帯なら15万〜20万円、性能を求めるなら30万円近くするモデルもあります。
もちろん、その値段に見合うだけのスペックは当然あります。
しかし、どうしても製品のバリエーションに富むWindowsと比較すると数万円高くなってしまうのが実情です。
結局どちらを買えばいいのか?
クリエイター(デザイナー・イラストレーター・ミュージシャン・カメラマン・エンジニア・プログラマ)の人はMac。
クリエイターになる予定の人もMac。
かっこいいPCが欲しいならMac。
安いのが欲しいならWindows。
どちらを買えばいいのかわからない人はとりあえずWindowsを買っておけば間違いないです。
とりあえず安いPCが欲しい人はとりあえず安いWindowsを買っておけば間違いないです。
自分が何をしたいかわからないけれどあらゆる可能性を考えて最高のPCを購入したいと考えている人はとりあえずMacの最高級(最高価格)ハイエンドモデルを買っておけば間違いないです。
どちらでもいいけど何となくMacが欲しい人はMacを買いましょう。
まとめ
基本的に、Macを買わなければいけない人は少数派です。
ほとんどの場合、Windowsで十分です。
用途と予算に合わせて賢くパソコンを買いましょう。