沖縄宮古島から伊良部島を経由して行ける下地島。
ここには幻想的な観光スポットが存在します。
通称「下地島の通り池」。
沖縄のみならず全国的にもきわめて珍しい神秘的な風景を楽しめる観光地をご紹介します。
※撮影時期は夏です
通り池
概要
「通り池」とは、沖縄県宮古島市の下地島にある2つの池です。
「下地島の通り池」という名称で国の天然記念物および名勝に指定されています。
陸側と海側、隣接する2つの池が地下部分でつながっており、さらに海側の池は洞穴を通して海にもつながっています。
この特徴に由来して「通り池」という名称がつきました。
両池は潮の干満で水深が変化し、「サーモクライン」と呼ばれる水温の違う水が接してできる境界面によって水の色が変化して見えます。
青々と海水をたたえた神秘的な景観は全国的にも非常に珍しいもので、毎年多くの観光客が訪れる超人気観光スポットとなっています。
深度によって多様な魚が分布し、青を基調としつつ色の変わる幻想的な水中景色が広がることから、「日本のブルーホール」と呼ばれ数多くのダイバーたちにとってスキューバダイビングの聖地にもなっています。
実際に行ってみた
場所
通り池があるのは下地島の西部。
宮古島から行くためには伊良部島を経由する必要があります。
レンタカーで訪れる人が大多数です。
中にはタクシーツアー、バスツアーで行く人も。
入口
駐車場やトイレ、売店、案内図などがあります。
通り池へ向かう道にはアクセサリーショップがあります。
旅の思い出に買っておくのもいいかもしれません。
背の高い木々が生い茂る道をひたすら進んでいきます。
けっこう距離がありますが、ほぼ日陰なのでそれほど苦にはならないでしょう。
通り池があるエリア
このあたり一帯が通り池のエリアになります。
2つの通り池を眺められる休憩所、距離の長い遊歩道などがあります。
通り池の存在を示す石碑。
いよいよ有名スポットとご対面です。
通り池(陸側)
深い青をたたえた池。
清涼感と重量感を内包するその光景は、海の近くだというのに静謐ささえ感じさせます。
ガイドブックでよく目にする写真ですが、実際に目にしてみると何かこう、ただただ本当に神秘的です。
語感の響き的には「池」より「湖」のほうが美しさが伝わるのではと思ってしまいます。
確実に何らかの伝説・伝承が残っていそうなので、調べたところ「ユナイタマ伝説」「継子伝説」などがありました。
長くなるので割愛します。興味のある方はググってみてください。
にぎやかな沖縄だというのに……ここだけ静かです。
通り池(海側)
陸側の通り池と地下でつながっている、海側の通り池。
ここはさらに地下洞穴から海につながっています。
海の青とは異なる青さ。
水面はさざ波がわずかに立つ程度。
心が落ち着きます。
こんなに美しい水の中でスキューバダイビングできるとか沖縄はすばらしいの一言です。
その他
通り池から先にも遊歩道は続いています。
道を進むにつれ、さまざまな角度で通り池を眺めることができます。
景色を楽しみながら歩いてみましょう。
そこそこ歩いたところで通り池方面を振り返った図。
彼方に広がる宮古ブルーの海がステキですね。
その他の施設
駐車場
駐車場はじゅうぶんなスペースがあり、20台程度が駐車可能です。
ただ、ピーク時は少し混雑するかもしれません。
トイレ
駐車場の横にすぐトイレがあります。
めっちゃ綺麗です。
驚愕するレベルでした。
売店
通り池入口には移動販売車が立ち並んでおり、スイーツや軽食を購入できます。
マンゴーフロート(500円)を購入してみました。
夏の一番暑い時間帯に食べる南国フルーツのフロート。
うめえ!
歩き疲れたあとに頂くのが最高です!
アクティビティ
ダイビングツアー
外海から高さ約45M、横幅約20Mの巨大なトンネルを通って池に入ることができます。
池に入るにつれ、周囲は深い青から薄緑に変化し、水面を見上げると陽の光により黄色・緑・ピンクなどさまざまな色合いを見せる水の色が最大の特徴です。
カスミチョウチョウウオ、オニイトマキエイ、メガネモチノウオ(ナポレオンフィッシュ)、イソマグロなど珍しい魚・熱帯魚も近距離で観察できます。
沖縄屈指のダイビングスポットである通り池では、インストラクターによるダイビングツアーのほか、グラスボート海底遊覧も楽しめます。
ライセンスをお持ちの方はぜひダイビングに挑戦してみてください。
まとめ
不思議な景色で有名な「通り池」。
地形の希少さ、植物の貴重性から天然記念物にも指定された宮古島トップクラスの人気観光名所です。
ぜひ時間を見つけて訪れてください!
晴れの日だとなお良しです!
場所・地図・アクセス
通り池
沖縄県宮古島市伊良部字佐和田