【超危険】ロードバイク乗るならヘルメットとグローブは絶対必要【体験談】

いええええええいみなさんロードバイク乗ってますかああああああ

何乗ってます?
GIANTの「DEFY 3」?
いいですね10万円以下で買えるコスパ最高のロードバイクですね!

まあそれはともかくマンガやアニメで「弱虫ペダル」を見てロードバイクに乗り始めた自転車初心者のそこの貴方ァ!

ヘルメットとグローブは絶対に装着してください

死にますから。

ホントに。

今回はぼくの体験談を2つお話しします。

めっちゃグロい描写もあるから要注意な!

あとサイゼリアの「ミラノ風ドリア」が好きな人は絶対に読まないでください!

無防備で挑んだ初ロードバイク

事故発生の経緯

大学1年生の時のことです。

当時ぼくはマンガの「弱虫ペダル」に影響され、ロードバイクのサークルに入部しました。

5月。

「新歓ロングライド」と銘打たれた一泊二日のツーリングを楽しく終え、電車で輪行(ロードバイクをバラして乗り物に乗り込むこと)して最寄駅からさあ大学に帰ろうというシチュエーションでした。

ロードバイクは比較的シンプルに分解できるので、組み立ても難しくありません。

他のメンバーが早々と組み立てを終える中、遅れていたぼくは急いで完了させました。

走り始めた時、ブレーキに少し違和感があるのも「気のせいだ」「自分のせいで全員の足並みを崩したらまずい」と気にしなかったふりをして。

事故はその30秒後に訪れました。

長い長い下り坂を、スピードを出して下りていました。

一般に、ロードバイクは自転車とは比較にならないくらいの速度が出ます。

プロなら下りで時速100kmを超えます。

よく覚えていませんが、この時も時速40kmくらいは出ていたような気がします。

「ちょっとスピード上がってるな」
「軽くブレーキして抑えよう」

そう思って前輪のブレーキをかけた瞬間

ガチャン!

大きな音

な  んだ

前輪  が ロック

跳ね上がるサドル

強烈な勢いで投げ出される身体

前方斜め上方45度

浮遊

遠い地面

あれ?

なんで?

近づいてくるアスファルト

やばい

やばい

やばい

や ば   い

   死   ぬ

数秒後、下り坂のコンクリートの地面で、両の手の平と両ヒザとアゴをしたたかに打ち付け、のみならずざりざりざりざりと接地面の手のひらとヒザとアゴをコンクリートで存分に『すりおろされ』、見るも無残な痛々しい事故者が誕生しました。

原因

組み立て時のホイールの位置が正しくなく、わずかなブレーキで前輪が完全ロックしてしまう状態に仕立て上げてしまったこと

治療

【このパラグラフだけ超閲覧注意】

なんとか応急手当てをし、帰宅しました。

骨折等の重症に至らなかったのは不幸中の幸いです。

しかし、何と言っても悲惨なのが「手のひら」。

かなりの速度で、重い荷物を背負った状態でコンクリートに叩きつけられ滑走を余儀なくされたので、手のひらは完全に皮がめくれて血まみれで小石や砂利が入り込んでおりました。

なんだろうな。

サイゼリアに「ミラノ風ドリア」ってあるじゃないですか。

黄色いチーズと白いライスと、トマトケチャップがかかっている美味しい390円の。

あのミラノ風ドリアを、ぐちゃぐちゃにかきまぜてケチャップ多めにぶっかけて粒の大きいコショウをぶちまけた感じ。

ひたすらグロい。

そんな感じのお手手が出来上がりました。
両方。

泣きたい。

さて、その日が土曜日だったので病院に行ったのは2日後。

その頃には薄い皮膜ができつつあり、怪我をしたら出現するイエローな液体もあいまってもう完全にグロいドリア。

病院のお医者さんはぼくの両手を見て、

「こりゃひどいな」

「砂利を除去しなきゃ」

「歯ブラシでかき出そう」

え?

リアル?

空気に触れるだけでも痛い、激痛で眠れない、薄く皮膚ができ始めている、この手のひらを、歯ブラシでぐしゃぐしゃやって砂利や小石をかき出す?

痛みで死ぬのでは?

躊躇していたところ、お医者さんは

「ああ大丈夫」

「手のひらに麻酔の注射打つから」

ああなるほど、歯医者で虫歯治療のために先に打つ痛み止めの麻酔みたいなものかOKOK

っていう話じゃなかった。

超絶痛い麻酔の注射だった。

たぶん手のひらに注射打ったことがある方はきわめて少ないと思いますが、

死ぬほど痛いです

意識が飛ぶかと思いました

いや想像できます?

腕とかならまだしも、繊細な神経が多く存在する手のひらへの注射の激烈な痛みが。

1回打っただけでも汗が大量に吹き出し、痛みをこらえるため噛み締めた歯の一部が欠けました(後日発覚)

それを、片方の手に5回。
両手で計10回。

死ぬかと思いました。

後述する2回目の事故で4トントラックに巻き込まれてミンチにされかけた時と同じくらい死ぬかと思いました。

この痛みを比較して表現できるボキャブラリーが無いのが遺憾ですが、あえて言うなら太い釘が一気に肉体を貫く瞬間的な激痛と指先の爪と肉の間にアイスピックをゆっくり刺しこんでいく継続的な疼痛を、みなさんが想像する300倍に増幅させたもの。

そう思っていただいて構いません。

あの痛みは……人生において絶っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ対に二度と経験したくありません。

やっておくべきだったこと

グローブを装着しておくべきだった。

その一言に尽きます。

落車事故が多いロードバイクにおいて、特に「手をついて身を守る」という動作を無意識的に行う人間の体の構造上、皮膚が薄く「怪我をしたら生活への悪影響が甚大」な手は何よりも保護すべき存在でした。

まさか自分が事故にあうとは思っていなかった。

その慢心が、すべての原因でした。

ちなみに「手のシワとか全部えぐれたんじゃね?」って勢いでぐっちゃぐちゃになっていた手のひらですが、完治したら生命線や指紋その他すべて綺麗に復活していました。

人間の体ってすごい。

雨の山道でトラックにひき逃げされる

事故発生の経緯

同じく大学1年生の時のこと。

6月。

前回の事故からちょうど1ヶ月がたった頃の話です。

ようやく前回の怪我が治ったので、サークルの活動に参加しました。

今回のメインは山越え。

小雨の降りしきる山道をひたすら登って降って目的地を目指すというもの。

前回のから教訓を得たぼくは、ヘルメットとグローブをきちんと装着して今回のツーリングに臨みました。

開始から約1時間経った時のことでした。

山の長い下り坂。

地面は濡れている。

危険だ。
あまりスピードは出せない。

速度を落として左に寄って走行していました。

追い越し禁止車線が続くエリアでした。

ある瞬間、後ろからついてきた4トントラックが猛然と速度を上げてぼくのわずか1cm隣を追い上げていきました。

いや

待て

追い越し禁止だから反対車線に乗り出せないのはわかる

だが

これは

接触する!!!

そこは長い長い山の下り坂。

左にはガードレール。

そしてガードレールの左は断崖絶壁。

きわめて危険な位置関係です。

少しでも左に動いたら衝撃でガードレールを乗り越えて崖に転落する

少しでも右に動いたら大型トラックの車体に巻き込まれて見るも無残なミンチの肉塊になる

そして路面は濡れており、ぼくもトラックもスピードがある程度出ている状態

止まることもできない

左右に1ミリも動けず、ひたすらトラックが通り過ぎてくれるのを待つのみ

そして4tトラックの車体の半分がぼくの横を通り過ぎた頃、突如右のハンドルがトラックの車体にぶつかり始めました。

この上 さらに 幅寄せだと?

ガツン!
ガツン!!
ガツン!!!
ガツン!!!!!

当たってる

当たってるよ!!!

ハンドルが当たって車体ごと持っていかれそうになるのを、必死で堪えます

巨体が超至近距離で疾駆する「ブオババババババ」という風切り音

指を動かせば引きこもれる位置で高速回転する体の大きさくらいある巨大なタイヤ

左はガードレールと崖

当然左方に行きたいのですが、もうこれ以上左にはいけない。
限界まで寄っている。
ロードバイクの左車体もガードレールにガツガツぶつかっているんだもの。

何度もなんども接触する車体にハンドルを持っていかれかけ、ようやくトラックが完全に過ぎ去る最後の瞬間「とどめだ」とばかりに大きくぼくのハンドルを揺らしてくれた結果、

ぼくの体は雨降りしきるコンクリートに強烈に投げ出され、またも壮絶に肉体をすりおろされました。

倒れ伏した人間と、大きく破損したロードバイク。

完全に事故現場です本当にありがとうございました。

後から来た乗用車の人が「どうした!?」って言いながらあわてて降りて来てくださいました。

その頃にはトラックは影も形もありませんでした。

原因

いやこれぼく悪くないのでは?

一般的に言う所の「ひき逃げ」なのでは?

相手側過失100%なのでは?

うん。

まあつまりロードバイクに乗ってたらそういうことも起こりうると思って注意してください。

治療

今回幸いだったのは、「ヘルメットとグローブを装備していたこと」。

それにより、前回と同じようにコンクリートですりおろされたにも関わらず両手は完全に無傷でした。

また、ヘルメットが一部強烈に破損していたことも見逃せません。

前回とは異なり横向きに投げ出されたので、詳しくは思い出せませんがおそらく頭部を強く地面に打ち付けたのでしょう。

ヘルメットがなかったら、下手したら死んでいたかもしれません。

本当に良かった……。

ちなみに今回の最大の怪我は、右の脇腹。

肉がごっそりコンクリートにえぐられました。

血が止まらなくてあせりました。

痛みに耐えつつ、病院へ向かう列車の中で血まみれの上着を見て五歩くらい引く周りの乗客の方々を見て「まるで一戦終えて満身創痍の勇者のようではないかふははははは」と中二病気分になっていたのはアドレナリンのせいだと思います。

えぐられた肉の箇所は7年経った今でもくっきりと痕跡が残っています。

やっておくべきだったこと

え……なんだろう……。

「トラックを見たら凶器と思え」という言葉を未来のぼくから伝えられていなかったことですかね……。

いやどうすればよかったんだあれホント……。

ちなみにこの事故以来、数年間はロードバイクに乗ることができなくなりました。

まとめ

まあそんなわけでですね!

ロードバイクに乗っていたら事故は起こります!!

どんなに気をつけていても、自分に落ち度がなくても事故る時は事故ります。

それはもう理不尽に無慈悲に徹底的に事故ります。

そんな時のために!

一番大事な頭部を守る「ヘルメット」と!

生活に支障が出まくる手を守る「グローブ」は!

最低でもこの2つは!!

絶対に買って装着しておいてください!!!

事故者からのお願いです!!

買って守って生き残れ!!!