沖縄の宮古島で「ポケモンGO」始めました

沖縄! 宮古島! 人口5万人の小さな離島で「ポケモンGO」始めました!
世界中で空前の大ヒットを巻き起こし、あらゆるサーバを吹き飛ばし、一瞬にして超社会現象と化し今なおその記録を伸ばし続ける伝説的ゲーム「ポケモンGO」。

東京から2,000km離れた離島という、周りを海に囲まれた小さい土地の中でどこまでポケモンとおともだちになれるのか。

サーバ不通? 崖の向こう? 台風直撃?
なんくるないさ!
南の島でポケモンマスター目指して頑張ります!

レッツゴーは5分前

2016年7月22日。
この日の宮古島は、全島的に快晴。
強烈な日差しが照りつける金曜日でした。

仕事にひと段落がつき、いつものように昼食をゆっくり取り終わった昼の12時40分。
「ポケモンGO」日本リリースまさかの延期から一夜明けたその昼は、「もうしばらくは来ないんだろうなあ……」と諦めて「ぴよ将棋」と言う将棋アプリをやっておりました。

そんな時、上司が悠然とオフィスの扉を開け放ち入室してきました。

上司「あ、ミライジョーくんもう休憩終わり?」
ぼく「はい。そろそろ作業を再開しようかと」
上司「ふーん」

上司「ところで俺、もう3匹捕まえちゃったよ」

えっ……?

上司「いやー楽しいねこれ。ハマるよ」
ぼく「え? え? ポケモンGOですか?」
上司「うん」
ぼく「おえ? リリースされたんですか? もうダウンロードできるんですか?」
上司「うん。昼前くらいからかな」
ぼく「ちょっ……言ってくださいよ!
上司「いやー、黙ってた方が楽しいかなって(笑)

くっ。
しかしこんなことをしている場合ではありません。
昼休みは残り5分。
それまでに何とか起動させねば、もう数時間はスマホに触れません。

大急ぎでアプリをダウンロード。
横で上司が「あっ、ここプリンいる!」と大はしゃぎしていますがウルトラスルー。

一瞬でダウンロード、そしてインストール。
光速で初期設定を進めていったのですが……。

Screenshot_hypercutegirl

やべえ。
女の子主人公かわいすぎる。

やばい。女の子主人公でポケモンマスター目指したい。
しかし……リアルな知り合いが近くにいるこの状況で異性の主人公を選ぶのは、さすがに気恥ずかしい。

どうしよう。

ぼく「あの、ところで上司さんって主人公どっちにしました?」
上司「ミライジョーくん、異性キャラを選ぶのはネットのマナーだよ
ぼく「あ、はい!!!!!!!」

ガール主人公を力の限りタップしました。

その後、キャラカスタマイズ画面になり30分くらいかかりそうだと確信したところで昼休憩終了。
数時間はおあずけになりました。

なお午後の業務時間の小休止にもちょくちょく「ポケモンGO」の話題が上がり、やれ地雷に注意だの死者が出ただのルアー置こうかだのコイキングしか出ねーだの俺ダウンロードできないだのそれ違うアプリっすよだの何か英語表記なんだけどだの、様々な話題がゆるやかに流れていき、大の男5人が「ポケモンGO」について熱く語る場面もありました。
それが宮古クオリティ。

「ポケモンゲットするんで退社します」

まだ日が高く、昼間と見まごう宮古の夕方。
やっとのことで業務を終えたぼくは、連絡板に「ポケモンゲットしてきます! 退社!」と書きなぐりオフィスを出ました。月曜が怖いです。

時刻は17時。
さあ始まるぞ、ポケモンライフが!

と思ったのですが、サーバが落ちたようで全く動きません。
いくら再起動してもダメ。
まだか……まだなのか……いつの間にか上司は10匹ゲットしてるし……あああ早くプレイしたいのに。

そのまま時は過ぎ、同僚の家で夕食をご馳走になっていたところ、ようやく正常に起動しました。

さあ始まるぞ、めくるめくポケモンライフが!!

ようこそ、ポケモンGOの世界へ

Screenshot_pokemongostart

うおおおおお!
最初の画面!
テンションがストップ高になる瞬間です。

Screenshot_kiyaku

利用規約画面。
きちんと読みましょう。
早く遊びたいからと飛ばしてはいけません。
ぼくは飛ばしました。

Screenshot_caution

2回目以降にアプリを起動するとまず出るのがこの注意画面。
やってみると分かりますが、本当によそ見して事故ります。
超注意しましょう。

Screenshot_NIANTIC

続いてこのゲームを作ってくれたNIANTICのロゴ画面。
ひたすら感謝を捧げましょう。

Screenshot_Wilow

今作でぼくたちの案内人となってくれるウィロー博士。
ずいぶん若いですね……。
「とざんかのウィローがしょうぶをしかけてきた!」というメッセージに置き換えても全く違和感がありません。
ぼくは「博士と言ったらオーキド博士」世代なので、隔世の感がありますね。
まあ主人公が男女から選べるようになって、しかもあんなに可愛いのですから、ほんともう進歩主義万歳。

Screenshot_Wilow2

「やぁ、こんにちは。わたしはウィロー博士だ。」
「この世界には、ポケモンと呼ばれる不思議な生き物がすんでいるのは知っているかな?」
「ポケモンはあちこちにいて、」
「走り回るもの、空を飛ぶもの、山や森、水辺にすむもの……」
「わたしは、かれらの生態と分布についての研究をしているんだ!」
「きみもわたしの研究を手伝ってくれないか?」
「ありがたい! ニャースの手も借りたいと思っていたところだ。」
「きみには世界中を探検し、ポケモンを捕まえて報告してほしい!」
「さて、どんなスタイルで出かけるのかな?」

以上がウィロー博士の供述です。
「きみも(中略)手伝ってくれないか?」→「ありがたい!」までのタイムラグは極一瞬であり、その短時間で選択肢すら出ていないこちらの回答を読み切るのは「みらいよち」の使い手か「サイコキネシス」による強強度の精神攻撃の結果としての洗脳における心神喪失状態の契約でありつまり法廷で争えば無効にできるのです。しませんが。

Screenshot_2016-07-22-20-28-25

主人公の性別選択画面。
右側しか見えません。

Screenshot_2016-07-22-17-17-46

はい可愛い。
「デフォルト設定が最も魅力的」の法則によりほとんどカスタマイズしておりません。

Screenshot_2016-07-22-20-30-34

さあ、出発だ!

ヒトカゲ、ゲットだぜ!

Screenshot_2016-07-22-21-25-59

近くにポケモンがいるぞとか急に言われて焦ります。
な、何をすればいいんだ。
前情報を全く仕入れていなかったので、同僚とあたふたしております。
いや違った、同僚は確かさっさとゼニガメをゲットしやがりました。

Screenshot_2016-07-22-21-29-30

よく見たらヒトカゲも可愛いものです。
赤緑バージョンの時は1回も選ばなくてごめん。

Screenshot_2016-07-22-21-29-57

Screenshot_2016-07-22-21-30-02

Screenshot_2016-07-22-21-30-06

ヒトカゲ、ゲットだぜ!

今後、宮古島で「ゲットだぜ!」と叫んでいる男がいたらぼくか上司だと思ってください。

Screenshot_2016-07-22-21-30-33

この後、お待ちかねのニックネーム入力画面へ。
入力可能なのはアルファベットか数字のみなのですが、相当テキトーな名前でも確実に先に誰かが使用しているため、何度も入力し直すのが通過儀礼のようです。
ちなみにぼくは「英語圏の名前+3桁の数字」でことごとく弾かれたので「英語圏の名前+4桁の数字」でなんとかアイデンティティーを確立しました。
ポケモンGOの世界的人気度がうかがえるシーンでした。

Screenshot_2016-07-22-21-34-06

「探検中、モンスターボールや他の道具も必要になると思うが、」
「世界中の記念碑やランドマークなどにあるポケストップで見つけられるから、」
「いろいろな場所を訪ねてみるといい。」
「これから地球のあらゆる場所を探検し、ポケモンを捕まえて、ポケモン図鑑へ記録していって欲しい!」

Screenshot_2016-07-22-21-34-36

「さぁ、ポケモンを探す旅へGO!」

Screenshot_2016-07-22-21-34-52

ゲットしに行ったらゲットされました

Screenshot_2016-07-22-21-35-00

ポケモンマスターを目指し、同僚と一緒に夜の宮古島を歩き始めました。
街灯がないので外は死ぬほど暗いです。
でも星がとても綺麗です。
でも空を見上げているヒマなんて無いので割と二の次です。

さて、この段階でもまだポケモンGOのルールを把握しておりません。
なんとなく「ポケストップ」なる建物を目指せばいいんだろう的な曖昧さで歩き出します。
割と歩いた頃、一つ目のポケストップに到達しました。

Screenshot_2016-07-22-21-41-45

Screenshot_2016-07-22-21-42-00

藤原公民館。
モンスターボールを3つゲットしました。
さらに少し歩くと、初の野生ポケモンとなるドードーとコラッタが至近距離に出現。
これはもう捕まえるしかない!

Screenshot_2016-07-22-21-44-13

Screenshot_2016-07-22-22-22-41

ぼく「やべえ! コラッタ早い! 捕まらない!」
同僚「ちょっちょっと待って待って待って待って」
ぼく「あああモンスターボールが!」
同僚「無理無理無理無理」

とはしゃいでいたら、近くの民家から「えっ。ポケモン捕まえてるんですか!?」との声。
ふとそっちを見ると、一斉に5人くらいの地元の方がわらわらと出てきて取り囲まれました。

「それ、テレビでやってたやつですか?」
「ちょっと見せてもらっていいですか? うわあ本当にポケモンがいるんだ!」
「ポケモンGOやってる人初めて見ました!」
「テレビの中だけの出来事じゃなかったんだ! すごい!」

と大変なテンションの高さで敷地内に迎えられ、親戚一同が会するお孫さんの誕生日会の夜の庭宴会に飛び入り参加することに。
すさまじいアットホーム感。

あれもどうぞこれもどうぞと、流しそうめんやら大量のマンゴーやらメロンやらを頂きつつ、初対面の家の方々に囲まれて非常に楽しい一夜を過ごすことができました。

「いやーポケモンゲットしに来たと思ったらウチらにゲットされちゃったね!」という名言も賜り、低頭平身してお礼をお申し上げつつ帰路につきました。

いやー……。まさか「ポケモンGO」をプレイしてるだけでこんなに大歓迎されるとは。
夢にも思っていませんでした。
すごい。
ポケモンGOすごい。
めちゃくちゃ楽しい。

Screenshot_2016-07-22-22-26-42

Screenshot_2016-07-22-22-27-08

Screenshot_2016-07-22-22-28-38

Screenshot_2016-07-22-22-47-22

その後、帰る途中でイーブイ、ポッポ、ニョロモをゲットしました。
いやニョロモめっちゃ可愛いですね。
なんだこの破壊力。

まとめ

これから、宮古島の「ポケモンGO」情報をまとめてどんどん発信していきます。
余裕があればその他の沖縄の島にも行ってみる予定です。
どうぞご期待下さい!

とりあえずスマホの電池消耗量が尋常じゃなくやばいのでモバイルバッテリーをAmazonで買おうと思います。
でも離島だから届くの遅いし配送料も高いんですよね……。
なんくるないさー。
宮古島にしか生息していないポケモンがいますように。