論理クイズ「幼女と宝石の郵送」で固定概念をぶち破れ

たまには数字が登場しない論理クイズをやってみましょう。

ただし、そのぶん発想力が必要になります。

驚くほどスマートな答えを導くことができるでしょうか。

問題

幼女Aは箱の中に宝石を入れ、遠く離れた外国にいる幼女Bに郵送で宝石を渡したい。

幼女Bがいる国は治安が悪く、南京錠をかけた箱でないと郵送の途中に中身・物品が盗まれてしまう。

南京錠をかければ箱ごと盗まれることはなく安全に郵送することができる。

南京錠はどこにでも売っており、箱にいくらでも南京錠をかけることが可能である。

だが、南京錠・カギ・宝石いずれもそのまま郵送しようとするとそれごと盗まれる。

確実に安全な郵送が保証されるのは「南京錠がかかった箱」と「その中身」のみ。

しかし当然ながら「南京錠のかかった箱」と一緒に「カギ」を送れば箱は開けられ中身が盗まれる。

どうすれば幼女は安全に宝石を郵送できるだろうか。

なお、幼女たちはお互い同一の南京錠を持っておらず購入もできない。
また、幼女Aがかけた南京錠のカギを幼女Bが保有していることもない。

さあ、解いてみよう!

原理的にかなり難しい問題のように思えます。

幼女Aは宝石を送りたいのですが、「南京錠のかかった箱」に宝石を入れないと安全に送れません。

ここで問題となるのがカギの郵送。

カギは単体で送ったら盗まれ、箱と一緒に送っても箱が開封されて中身が盗まれ、箱の中にカギを入れたらその箱を開けるカギの郵送がさらに必要になります。

さて、この状況を打破する方法とは?

ヒントはなし。

少し下にスクロールすると答えがあります。

 

 

 

 

 

正解

  1. 幼女Aは箱に「南京錠A」をかけ、幼女Bに郵送する
  2. 幼女Bは箱を受け取り、そこに「南京錠B」をかけ、幼女Aに返送する
  3. 幼女Aは箱にかかった「南京錠A」を外し、箱を幼女Bに郵送する
  4. 幼女Bは箱を受け取り、「南京錠B」を外し箱を開けて宝石を受け取る

解説

「そんな方法があったのか」と驚嘆するようなスマートな解法ですね。

特に解説することもないのですが、ポイントは2つ。

「箱にいくらでも南京錠をかけられる」という情報を活用できたかどうか。

そして「一度の郵送では題意を満たすのは不可能なので複数回の往復が必要になるはず」と初期段階で気づけたかどうか。

ちなみに現実的に考えると「正解の手順を誰かが幼女Bになりすまして行える」という危険性があるのですが、そこは問題文の”確実に安全な郵送が保証されるのは「南京錠がかかった箱」と「その中身」のみ。“という一文で便利に解決しましょう。

まとめ

数字がカラまない問題は解けると超絶気持ちいいですね。

140字以内の問題文

幼女Aは宝石を幼女Bに郵送したいが、幼女Bがいる国は治安が悪く南京錠をかけた箱でないと途中で物品が盗まれる
確実に安全な郵送が保証されるのは、南京錠がかかった箱とその中身のみ
個々の南京錠はどこにでも売っており、箱にいくらでも南京錠がかけられる
幼女が安全に宝石を郵送するには?