セブ語学留学体験記vol.22(完) 帰国。その後。

1ヶ月のセブ島語学留学を終え、日本に帰ってきた。

英語は上達したと思うし、思い出だってたくさんできた。

価値観だって考え方だってプラスに変わった。

あとは「大学4年生9月からの就活」という現実に立ち向かうだけだ。

大丈夫!

たぶん!!!

就活。

日本に帰ってすぐに企業説明会に予約を入れた。

失敗しても死ぬわけじゃない。
海外みたいに強盗に遭ったりするわけじゃない。

落ちても別に問題はない。
気楽にやろう。

エントリーシートを書いて、SPIを受けて、面接を2回やって。

……そうしたら帰国1社目で内定が出た。

まさかと思った。
セブに行く前は何度も何度も落ちたのに。

あまりにもあっさりしすぎて、現実感がなかった。

だけどとりあえず、これで卒業できる。

すべてが報われたような気がした。

セブ語学留学を終えて

日本に帰ってきた時、空気の綺麗さと静けさに驚いた。

大量の排気ガスや砂埃や粉塵が舞っていないため、ノドが痛くならない。
どの車もクラクションを鳴らさず、横入りもせず危険運転もせず、そもそも良い車ばかりなのでエンジン音がきわめて静か。

店に入れば店員は笑顔で挨拶し、丁重にもてなしてくれる。

水道水が飲める。
シャワーは変な匂いがついてない。

誰もぼったくりしない。

安全で、安心できる。

フィリピンではみんな通常営業でぼったくるし、ドライバーの運転は全部危険だし、そもそも道路に信号がついてないし、空気は悪いし水道水は飲めないし虫は多いし品切れは多いし店員はサボるし命の危険だってままある。

だけど、人々はフレンドリーで、ノリがよくて、ひたすらに明るくて、歌とダンスが大好きで、陽気でポジティブだからこっちまで前向きになってくる。

いろんなところに行った。
いろんな人に出会った。

英語を学べて、さまざまな経験ができて、最終的には就活もうまくいった。

もう言い訳できないくらい、フィリピン語学留学は最高だった。

行ってよかった。

思い出を振り返りながら、超絶美人な先生にもらったメッセージカードを見てみる。

最後に書かれたローマ字の日本語文が、今でもあの夏を蘇らせる。

最高にクレイジーで、最高に意義のある一瞬を。
1ヶ月の常夏を。

watashi no koto wasure naide