日本人の多くは、英語を話せません。
日本の英語教育が「難しい英語文章を読む」こと––リーディングの強化––に特化しているからです。
ですが、悲観する心配はありません。
中学校までの英語教育で、私たちは日常英会話に必要な文法やボキャブラリーをすべて習得しています。
だから、必要なのは「実際によく使われている英語フレーズを学ぶこと」のみ。
カンタンで分かりやすく、すぐに使える超オススメの『実践英語表現フレーズ集』をご紹介します!
『英会話なるほどフレーズ100』
「スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ」の1冊目、
『ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100』
英語ネイティブの子どもが身につけているレベルの英語フレーズ集。
極めて使用頻度の高い、ものすごくシンプルな実践的英語表現が収められている参考書です。
はい。
どう思いました?
「子どもレベルの英語なんてカンタンすぎて今さら学ぶ必要はない」と思いましたか?
それは明確な誤りです。
ほとんどの日本人は、このレベルの英語すら実際には使えません。
なぜか。
学ぶ機会がないからです。
なぜか。
そもそも実際に使える英語なんて日本では重視されていないからです。
受験英語でも、TOEICでも、何でも構いません。
日本の英語は「テスト」としての面が非常に強く、実際のコミュニケーションツールとしての英語は必要とされていません。
ゆえに、この本に出てくる「学べば一瞬で覚えられる」レベルの表現すら覚える価値がないため無視されるのです。
だってテストには出ないから。
前置きが長くなりましたが、とにかく『英会話なるほどフレーズ100』は「実際の英会話力をアップさせたい」人なら必ず読むべき書籍です。
Go ahead(お先にどうぞ)
…, right?(だよね?)
Sure(ええ/いいですよ)
What’s that mean?(どういう意味?)
など、驚異的にシンプルながら実際にはものすごくよく使われている英語フレーズ100選が収録されています。
英語自体があまりにも簡単なので「これでいいのか」と不安になりますが、現実で頻出しているところを何度も見てきたので自信を持ってオススメします。
とりあえずこれさえやっておけば最低限の日常英会話はカンペキです!
海外旅行くらいならこの一冊で十分乗り切れます。
『きちんとフレーズ』
「スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ」の2冊目、
『ネイティブなら日本のきちんとした表現をこう言う 英会話きちんとフレーズ100』
1冊目に続いて、とてもシンプルな英語表現集。
レベルはやや上がって「大人のフォーマルな会話でも使えるフレーズ」が多数出てきます。
丁寧な実践英会話を学びたいなら、最低限ここまでは勉強しておきましょう。
『ペラペラビジネス100』
「スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ」の3冊目、
『英会話ペラペラビジネス100 - ビジネスコミュニケーションを成功させる知的な大人の会話術』
シリーズ最終作となる3冊目。
難易度的には明らかにレベルが上がっており、今すぐにでも使えるビジネスレベルの英会話表現にあふれています。
ただ、日本における一般的な英語参考書と比べれば難易度は比較的低い方です。
受験英語の影響か、どうも日本では「英語は難しいもの」「高難易度の英語こそ価値がある」という認識が普及しており、「実際に使われるかもしれないがやたら難易度が高い英語フレーズ集」が人気を博しています。
ぜひ覚えていただきたいのですが、英語ネイティブは「シンプルで簡単な英語」を何よりも重視します。
受験英語やTOEICで学ぶような英語は、実用英語では使われません。
(TOEICは実用寄りですが、相当ハイレベルのビジネス英語です)
この3冊目までしっかり覚えた時、日常・ビジネス英会話をかなりのレベルで使いこなせる状態になっているはずです。
まとめ
シンプルで簡単な英語。
実際によく使われる英語。
応用性に富み学習効率の高い英語。
シリーズ通して「実用英会話を使いこなせるようになる」ための英語のみが収録されている、本当にオススメの「スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ」。
英語を話していると
「あっ、これ1冊目で出てきた英語だ!」
と気づくことが日常茶飯事。
英語学習者には必須レベルなので今すぐ買いに行ってください。
難点らしい難点といえば、電子版(Kindle版)がないことのみ。
いま海外にいるのですが、現物が手元にないのでちゃんと復習できていません。
持って来ればよかった……。
こちらからは以上です。