問題
幼女が洞窟に入った。
洞窟は暗いので、ほとんど何も見えない。
この洞窟には、不思議な「7つのオーブ」がある。
オーブにはそれぞれ色がついている。
少なくとも4つ以上のオーブが同じ色である。
同じ色のオーブが触れ合うと、そのオーブはその色に光る。
ちがう色のオーブが触れ合うと、なにも起こらない。
赤のオーブ + 赤のオーブ → 両方とも赤く光る
赤のオーブ + 青のオーブ → なにも起こらない
オーブはとても重い。
そのため、幼女は一度にふたつのオーブしか触れ合わせることができない。
さて、幼女は7つのオーブの中で「もっとも多い色のオーブ」をひとつ持ち帰りたい。
早く洞窟から出たいのでなるべく少ない回数で「もっとも多い色のオーブ」をひとつ特定したいのだが、少なくとも何回オーブを触れ合わせる必要があるだろうか?
さあ、解いてみよう!
問題文が
「もっとも多い色を特定する」
のではなく
「もっとも多い色のオーブをひとつ持ち帰る」
であることに注意してください。
少し下にスクロールすると答えがあります。
正解
3回
解説
少なくとも4つ以上のオーブが同じ色である。
オーブは7つ。
同じ色のオーブは4つ以上。
この一文から、「オーブの色の組み合わせ」はかなり限定できることに気づきます。
「A」を「同じ色のオーブ(4つ以上)」
「B」を「同じ色のオーブ(3つ以下)」
「X」を「ただ一色のオーブ」
とします。
このとき、「オーブの色の組み合わせ」としてありえるパターンは以下の7通り。
あ) A A A A A A A
い) A A A A A A X
う) A A A A A B B
え) A A A A A X X
お) A A A A B B B
か) A A A A B B X
き) A A A A X X X
オーブに適当に「1〜7」までの番号をつけ、次のような操作を行います。
- 「1と2」のオーブを触れ合わせる
- 「3と4」のオーブを触れ合わせる
- 「5と6」のオーブを触れ合わせる
これで幼女は「どのオーブがもっとも多い色(A)なのか」が分かります。
「オーブを触れ合わせる」ことを「操作」と呼びましょう。
操作3回中、すくなくとも2回以上オーブが光ったら、それがAです。
これはパターン「あ」「い」「う」「え」「お」「か」「き」の全てで起こりえます。
操作3回中、1回だけオーブが光ったら、その光ったオーブがAです。
これはパターン「う」「え」「お」「か」「き」で起こりえます。
操作3回中、2回はオーブがそれぞれちがう色に光り、1回は何も起こらなかったら、調べていないオーブ(7)がAです。
これはパターン「お」「か」「き」で起こりえます。
「AとA」(Aの色に光る)
「XとX」(Xの色に光る)
「AとX」(何も起こらない)
→調べてないオーブは「A」
操作3回中、1回もオーブが光らなければ、調べていないオーブ(7)がAです。
これはパターン「う」「え」「お」「か」「き」で起こりえます。
「AとX」(何も起こらない)
「AとX」(何も起こらない)
「AとX」(何も起こらない)
→調べてないオーブは「A」
以上のようにして、幼女は3回の操作で「もっとも多い色のオーブ」をひとつを特定できるのです。