世界一周中のミライジョーです。
アジアや南米・アフリカにおいて、重篤な病気を媒介する「蚊」ほど恐ろしい生物はありません。
海外旅行に虫除けスプレーは必須です。
ヨーロッパでは特に。
はい。
今回は、外国における「蚊」の恐ろしさとその対処法、および余裕ぶってヨーロッパでは虫除け対策をしなかったためにひどい目にあった体験談を力の限りお話しします。
クク……疼くぜ……今でも腕が……。
目次
「蚊」––最も人間を殺している生物
2016年、ニュースサイト「The Telegraph」に「最も多く人間を殺した動物は?」という記事が掲載されました。
Which animal kills the most humans?
「WHO(世界保健機構)の調査によると、毎年725,000人もの人間が蚊によって命を奪われている」
「少なくとも2億人が蚊によるマラリアに感染しており、マラリアの死亡者数は60万人に及ぶ」
「デング熱、黄熱病、脳炎などのきわめて重篤な病気も蚊によってもたらされる」
現在、人の命を最も奪っているのは「蚊」です。
「衛生状態がきわめて良好な日本」から外へ出るときは、この生物に最大限の注意を払わねばなりません。
海外旅行中の「蚊」対策
実際の対処法は、いくつかの段階に分かれて存在します。
- 予防接種・予防注射を受けておく
- 蚊が多い場所を避ける
- 長袖、ロングパンツを着用する
- 虫除けスプレーを使用する
- 違和感を感じたら迷わず病院へ
ひとつずつ見ていきましょう。
予防接種・予防注射を受けておく
黄熱病・脳炎などは予防接種を受けることで発症を防ぐことができます。
出発する前に日本国内で予防注射を受けておきましょう。
蚊が多い場所を避ける
蚊が多い場所。
それは水たまり。
蚊は、水たまりから発生します。
水たまりや水面に産み付けられた卵からボウフラが産まれ、サナギになり、その後成虫の「蚊」となってあちこちを飛び回ります。
蚊が最も多い場所は、水たまり・水はけの悪い場所です。
地面の水たまりはもちろん、雨水が溜まった野ざらしの容器、ポイ捨てされた空き缶などにはなるべく近づかないでください。
海外、とくに途上国は一般的に衛生状態が悪く、ポイ捨てされたゴミや水はけの悪い場所などが多くあります。
そういった場所には近づかない、長く止まらないよう注意しましょう。
長袖・ロングパンツを着用する
かなり効果があったのがこれ。
旅の当初、「あまり日焼けしたくない」という美意識高めの観点から、キャップ・サングラス・トレッキンググローブ・長袖パーカー・ロングパンツ・トレッキングブーツという肌が露出しているのは顔面前方の一部だけというイスラム圏の女性並の完全防御コーディネートで台湾・ベトナム・インド・UAE・エジプト等を周りました。
まーーー蚊に刺されません。
びっくりするくらい刺されない。
そりゃそうですよね。
刺すところがないですもん。
現時点における最強の蚊対策だと認識しています。
100%日焼け対策の服装だったのですが、思わぬところで大きな成果を上げていました。
虫除けスプレーを使用する
外出時は「完全防御の服装」で隙のない観光生活を遅れるのですが、困るのが「宿の中」。
虫が入ってこない高級ホテルにいつも泊まれるわけではありません。
たまには安いホテルやゲストハウス、ホステル、ドミトリーに泊まることもあるでしょう。
そんな時、部屋に入ってくる蚊にどう対処するのかが問題になります。
そんな時は虫除けスプレーを使いましょう。
ぼくが実際に持って行ったのがこれ。
小さくて軽くて持ち運びに便利。
無香料なのでルームメイトがいても安心。
確かな効き目。
最低限これだけでも持って行きましょう。
ミントを用いた天然素材の虫除けスプレーとしておなじみ「ハッカ油スプレー」。
「ハッカァァァァァ」
って感じの強い匂いですが、効き目は抜群。
スプレーした箇所に蚊が張り付いた途端、絶命していました。
ふっ。
飛んで火に入る夏の虫。
ただ、やはり匂いが強いので同居人がいる部屋での使用はよく考えましょう。
外出時などにおすすめ。
「あらあらうふふ。予期せぬ事態が続いてもう2日もシャワーを浴びておりません。どういたしましょう」
って場合の緊急用のストロング香水としてもおすすめです。
違和感を感じたら迷わず病院へ
最も大事なことです。
「何か普段と違う体調」を感じたら、すぐさま現地の医療機関を訪ねましょう。
「海外は治療費が高い」とか躊躇していたら最悪の事態を招くことになりかねません。
不安だったら、海外旅行保険の緊急連絡先に質問してアドバイスを求めるといいでしょう。
そういう時のための海外旅行保険です。
ヨーロッパで蚊に刺されて大変だった話
アジア・中東を何事もなく旅行できたため、完全に油断した状態でヨーロッパに入りました。
「シャツ+ハーフパンツ」という薄着になったのがこの辺りからです。
トルコで「なんか蚊が増えたな」と思い始めたのですが、ルーマニアに至って「薄着」に加え「虫除けスプレーの存在を忘れる」「ホステルの窓が開けっ放しなのに気づかない」という愚を犯したので、壮絶に蚊に刺されました。
左腕と左手だけで15ヶ所を蚊に刺された状態をご想像ください。
かゆすぎて眠れません。
それから一週間はとにかく肌をかかないように全神経を集中させるのに精一杯でした。
ちなみに肌寒い10月の話です。
ヨーロッパでも蚊には注意しましょう。
まとめ
つまり最終的には全世界的に蚊に注意しようという一言で総括できます。
外国を旅行する時は、なるべく肌の露出を減らすことでさまざまなトラブルを事前に防げます。
日焼けにしろ、虫にしろ、対人関係にしろ。
なお「人間の命を奪う生物第2位」は「人間」です。
同じく注意しましょう。