「飛行機は事故が怖いから乗れない」人間が苦手を克服した体験談

いやーーー飛行機って怖いですよねーーー。

事故に遭ったら100%死ぬわけですから。

ひたすら怖い。

でも、考え方ひとつ変えるだけで恐怖が薄れることもあります。

今回は、飛行機恐怖症だったぼくがそれを克服できた話をします。

飛行機恐怖症とは

「飛行機恐怖症」とは、飛行機に乗ることに対して恐怖を感じる症状のことです。

航空機の場合、

  • 事故に遭遇したら高い確率で死亡する
  • 危機に対して自分の意思では対処できない
  • 高所・高速・閉所

といった要素から心情的な抵抗感を持つ人が多く存在します。

重度の場合は睡眠薬などを用いるほか、そもそも飛行機に乗れなくなるような場合もあります。

ぼくが飛行機恐怖症になった経緯

もともとぼくは、小さい頃から家族旅行で2〜3年に1回くらい飛行機に乗っていました。
成長してからは年に1回くらい。
特に苦手意識はありませんでした。

事態が急変したのは28歳の夏。

当時ぼくは世界一周に行くため、東京から沖縄の那覇に向かう飛行機に乗りました。

時期がちょうどアレだったこともあるのでしょう。
めちゃくちゃ揺れました。

ゴガガガガガガガッ、グゴンッ、グギガガガッッ
って感じで。

死ぬかと思いました。

今まで体験したことのない大振動だったので、

「やべえ……墜落したら死ぬ……」
「もう飛行機乗りたくない……」

って強烈に感じました。

ちなみにその後、台湾からベトナムに向かう夜間飛行で神の怒りレベルの大雷雨に遭遇し、インドからドバイへ着陸するときに震度6レベルのストロングランディングをかまされ、最終的に完全に飛行機に乗れない体に仕上がりました。

どれくらい乗れなくなったかというと、その後の16ヶ国を意地でも陸路(バス・鉄道)で移動したほどです。

飛行機に乗らないと行けない国は、強制的に選択肢から外しまくりました。

ぼくが飛行機恐怖症を克服した体験談

さて、イギリスに着きました。

ここからは飛行機に乗らないとどこへも行けません。
日本に帰ることすら。

南米のコロンビアに飛行機で行くことを決定してからというもの、気が気ではありませんでした。

そんな中でとうとう訪れてしまった深夜の搭乗ロビー。
草木も眠る22時。
まわりは所要時間11時間のフライトを待つ人が大勢いました。

「なぜだ……」
「どうしてこの人たちはこんなに落ち着いているんだ」
「もし墜落したら死ぬんだぞ?」
「なぜスマホとかいじったり談笑できる余裕があるんだ……」

そんな疑問が絶えませんでした。

 

と同時に。

「イギリスからコロンビアへ向かうレアな直行便が1日1便運行してる」
「100人以上もの人がそれに乗り込んでいる」
「こんな夜遅くに」
「ならば世界中で今この瞬間に飛んでいる飛行機の数ってめっちゃ多いのでは?」

と思いました。

調べてみたところ、世界では1年間で3000万便の航空機が飛んでいるとのこと。
1日なら8万2000便。
1時間なら3400便。

そう。

いまこの瞬間、このリアルタイムの1時間で、世界中で3400便もの飛行機が飛んでいる。

なんなら1秒に1回ペースで地球のどこかで飛行機が離陸している。

そして、そのほとんど全てが何の事故も起こさず無事に運行されている。

これを知ったとき、深い安心感に包まれました。

世界のあらゆる場所で、同時に飛んでいる仲間が大勢いる。

そして彼らは無事である。

じゃあぼくも大丈夫だ。

って思いました。

 

いや、そもそもね?

ちょっと考えてみてくださいよ。

飛行機の死亡確率って約200万分の1ですよ?

200万分の1って。

1日1回飛行機に乗ったとしても、5500年に1回事故って死ぬかどうかってレベルです。

2017年の日本の交通事故の死亡者数は3694人。
車の死亡確率は3万分の1。

飛行機で死ぬ確率は、車で死ぬ確率の70分の1。

やべえ。
飛行機って超大丈夫ですわ。

 

いや、そもそもそもね?

「200万分の1で死ぬ」ってことは「200万分の1の確率を引き当てる」ってことですよ?

なんだその豪運。

東京都民1000万人のうち5人しかいないレベルの強運の持ち主ということ。

東京のトップ5に君臨する運の絶対王者。

そんなね?

カバに襲われて命を落とす確率(65万分の1)より遥かに低い確率の200万分の1とかここで引き当てられるならね?

とっくに高身長イケメン天才運動神経抜群石油王に生まれてるわクソが

なめんなよ?

こちとら凡人じゃい。

こんなそこらへんにいそうな凡愚の人間、200万分の199万9999の方に入るに決まってんだろーが!!!!!

 

それからというもの、あれほど怖かった飛行機に乗ることが得意になりました。

まとめ

そうなんですよねー。

飛行機って自分の意思では事態をコントロールできないから、どうしても怖くなってしまいがちですが。

「そもそも堕ちねえ!!!」
「堕ちるほど豪運じゃねえ!!!」

ってことを心に刻めばだいたい大丈夫です。

よーし今度は飛行機でどこ行こうかなーーー。