1泊600円! セブの激安宿「サグバテル・ファミリーホテル」に泊まってみた

サグバテル外観

フィリピンのセブ島はリゾート地として有名です。
物価が安いので数千円もあればそこそこのホテルに泊まることが出来ます。
しかし、なるべく安上がりで旅行したいという人にとって、最も簡単に節約できるのが宿泊費というのも事実です。
そこで今回は、「とにかく何が何でも安いセブの宿に泊まりたい!」「多少の不便は我慢する!」と強く思っている方向けに、セブでもトップクラスに格安な宿泊費を誇る「サグバテル・ファミリーホテル」(Sugbutel Family Hotel)をご紹介します。

死ぬほど安いセブの宿、サグバテル・ファミリーホテル

ロビー

セブ・マクタン空港からタクシーでおよそ30分、セブ最大級のショッピングモール「SMシティ」から徒歩10分の場所にそのホテルはあります。
サグバテル・ファミリーホテル。
その圧倒的な安さから、セブを訪れる海外のバックパッカーはもちろん、国内のフィリピン人も多く利用しているホテルです。
周囲の治安はあまりよくありません。昼間は安全ですが、夕方以降は極力徒歩での外出は避けましょう。

1泊250ペソの寝床

いくつか部屋のタイプはありますが、一番安いのはホステル(ドミトリー)タイプのビジネスクラス2段ベッドの上。
これが1泊250ペソ(約600円)です。
そうです。個室ではありません。
大部屋に大量に立ち並ぶ2段ベッド。の上段。そこが1泊250ペソの宿になります。

ホテル通路
2段ベッド部屋通路。冷房が効きすぎて寒いです

ベッド部屋内部
仕切りで簡単に区切られただけの部屋内部。冷房の効き目は弱いです

2段ベッド上
2段ベッドの上ベッド。とてもシンプル。一応枕の下にセキュリティボックス有り(鍵は無し)

電源タップ
とてもありがたい電力供給源

付いているものは電源タップのみ。
常夜灯が明るいためアイマスクは必須。
ちょっと顔を上げればすぐ隣の上段ベッドの人と目が合う。
他人のイビキや話し声などはモロに筒抜け。
仕切り? カーテン? プライバシー? そんなもの甘えです。
まさに寝るだけの場所。何といっても1泊600円です。寝ること以外は我慢しましょう。

なお、50ペソ(約120円)多めに払えばカーテン付きでプライバシー保護精神カンペキな2段ベッド下に移ることが出来ます。
また、女性専用の2段ベッド部屋もあります。
利用者は基本的に男性ですが、女性専用部屋の存在もあってか、女性の利用客もそこそこいました。

Agodaには「宿泊費の他にリネン代が300ペソもかかる」というレビューがありましたが、シーツや枕カバーをレンタルしなければリネン代はかかりません。何も借りることなくそのまま寝ましょう。
また、「上部ベッドだと冷房が効きすぎで冷風に晒されるため寒くて寝られない」というレビューもありましたが、僕が寝たベッドは丁度いいくらいでした。とはいえ、夜中ずっと冷風が体に当たるので、ブランケットを持参(もしくはSMモールで購入)していった方がいいかもしれません。なおブランケットは有料レンタルが可能です。
「いちいち金がかかる」というレビューも散見されました。確かに荷物預け等にも少額ですが別料金がかかります。僕が泊まった初日は「重要荷物を全て抱きかかえて眠る」という節約の鬼と化したため、謳い文句通りの1泊250ペソに抑えられました。しかし一晩たった30ペソなので荷物預け料くらいは払ってもいいかもしれません。

ホテルの衛生度・清潔感はどのくらい?

2009年建築ということもあり、「フィリピンで1泊600円の宿」という条件を考慮すれば全体的に相当綺麗な部類に入ります。
「日本で築数年のホテル」と比べると、どう考えても劣化が激しいと言わざるを得ませんが、それでもフィリピンの宿の一般基準で見るとかなりマトモなレベルです。

洗面所
洗面所

トイレ
洋式トイレはかなり綺麗。ありがたいことにトイレットペーパーが流せます。ただしトイレットペーパーは付いてません。必ず持参するか購入するかして用意しておきましょう

シャワー室
シャワー室。1泊600円でシャワーまで使えるんですね。ありがたいことです。水しか出ないシャワーですが感謝の気持ちで耐えましょう。なお水とはいってもギリギリ浴びる事が可能な温度には達しています。

食事

各食事は別料金です。
やたらと安いですが、量が少ない上かなり栄養に偏りが見られます。
残念ながら、ホテル内での食事は「とりあえず腹に入ればいい」という方以外にはオススメできません。
料理が出てくるのにもかなり時間がかかります。

朝食
1階食堂での朝食。ライスと目玉焼きとベーコン。80ペソ。ベーコンは美味しい

sugbutel-dinner
3階レストランでの夕食。一番野菜が多い(らしい)メニュー。120ペソ

ホテル付近の治安

良くはないです。
というより、セブ全体から見てもかなり悪い方です。
ホテル-SMシティモール間の道くらいなら日中歩いてもそれほど問題ありませんが、夕方以降は徒歩で外出してはいけません
陽が落ちてからの時間帯で強盗等多くの犯罪が報告されています。
夕方以降は必ずタクシーで移動するように心がけましょう。

まとめ

築年数が浅いということもあり、1泊600円にしてはかなり満足度の高い宿です。
プライバシー皆無な二段ベッドの上段、ほぼ水しか出ないシャワー、周囲の治安の悪さ、など色々不満点は尽きませんが、600円で夜を超えられるならこれほどコスパに優れたホテルは他にありません。

繰り返しになりますが、600円にしてはかなり綺麗な建物です。良い意味で予想が裏切られました。
また、周囲の人の声がうるさいのかと思いきや、基本的には皆静かに寝ています。時々話したりする人や夜中にチェックインする人の移動音で目が覚めたりしますが、3日目にもなると慣れてきてぐっすり眠れます。

高そうな服を着て外出しない、不用意にスマホ・カメラ・財布を人目にさらさない、夜は徒歩で出歩かない、宿内では貴重品を放置しない、という基本的な防犯行動は必須ですが、それらを厳守し多少の不都合に目をつぶれば問題なく過ごせるでしょう。
僕は数日前から滞在していますが、特にトラブルに巻き込まれてはいませんし、宿で知り合った現地人・外国人旅行者の間からも「トラブルがあった」との話は聞こえてきません。

「とにかく安さ第一でセブに泊まりたい」という人にオススメできる宿です。
予約は公式HPAgodaからどうぞ。

ホテル詳細

概要

名称:Sugbutel Family Hotel(サグバテル・ファミリーホテル)
建築:2009年
客室の電圧:220V
チェックアウト:PM14:00
チェックイン:PM12:00
Wi-Fi:あり

料金

ホステル(ドミトリー)

ビジネスクラス
2段ベッド上:250ペソ(約600円)
2段ベッド下:300ペソ

ファーストクラス
2段ベッド上:400ペソ
2段ベッド下:450ペソ

ホテル(個室)
スタンダードツイン:1,350ペソ
スーパーツイン:1,750ペソ
スーパーダブル:1,750ペソ
デラックスツイン:1,950ペソ

アクセス

住所:Don Alfredo D. Gothong Center, Serging Osmena Blvd., cor. Road East, North Reclamation Area,
セブ・マクタン空港からの移動時間:約30分
空港からのタクシー代の相場:200ペソ

※タクシードライバーに「サグバテル・ファミリーホテルに行ってくれ」と言っても、運転手がその場所を知らない場合が多いです
※事前にスマホやタブレットなどで周辺地理を含めた地図・ホテルの外観の画像等を、いつでも表示できるように準備しておきましょう
※SMシティとの位置関係・ホテルがある通りの名前が確認できる地図を運転手に見せればスムーズに目的地に向かえるでしょう(セブの運転手は目的地がある通りの名称を判断材料にして走るため)
※サグバテル・ファミリーホテルが建っている通りの名称は“Serging Osmena Boulevard”(セルギオ・オスメニャ・ボリバード)です。スペイン語っぽく一音一音ハッキリと発音しましょう。(特に”ル”の音)