ルートビアという沖縄でしか飲めない炭酸飲料が異次元の味でした

日本では沖縄でしか飲めない、アメリカの炭酸飲料「ルートビア」。
ネットで検索すると「ルートビア まずい」が第一の検索候補に挙がるほど味がアレらしいので、実際に沖縄に行って飲んできました。

ルートビアの概要

ルートビアとは、アメリカで人気の炭酸飲料です。
リコリス、サルサパリラの根(ルート)等を原材料としており、10を超えるさまざまなハーブを組み合わせてブレンドされています。

ルートビアの歴史は古く、19世紀中盤のアメリカで生まれたとされています。ちなみにコーラの誕生は19世紀後半なので、コーラより歴史がある飲み物ということになります。
建国当時のアメリカで、農業者たちが自家醸造の低アルコールのハーブ飲料を作ったのが「ルートビア」(根のビール)の始まりです。
その後、改良が加えられて19世紀中頃に商品としてのルートビアが登場しました。

現代アメリカにおけるルートビアは、飲料市場全体の3%のシェアを占めるほどという非常に高い人気を誇っています。
地域独特の「地ビール」ならぬ「地ルートビア」が存在するほど。

ファストフード店ではタチアオイ、カンゾウ、スターフルーツ、バニリン、ブドウ糖、スクロースなどを水で薄めシロップと炭酸を加えて出され、その独特すぎる風味があまりにも強烈なのでさまざまな異名で呼ばれています。

実際に沖縄でルートビアを飲んできた

宮古島のハンバーガーチェーン店「A&W」にてルートビアを注文してみました。

A&Wにおいてルートビアはガラス製ジョッキに注がれ、なんとおかわり無料
素晴らしい制度です。
さっそく飲んでみましょう。

ごくごく。
……。

うおおおおおおお
まずい!!
湿布の味がする!!!

思わず吹き出しかけました。
さすが「飲むサロンパス」「液体湿布」「この薬品は絶対に口に含まないでください」などと評される超独特の味です。

「サロンパスの味ってどんなだよ」と思っていましたが、実際に飲んでみたら本当にサロンパスの味でした。
圧倒的薬品感。
一瞬で鼻腔に広がる化学成分臭が危機本能を直撃します。
「飲んだらヤバい」と感じ、「飲んだらもっとヤバかった」と苦渋をにじませる確定遷移。

何杯でもおかわり無料らしいのですが、一杯目を8割ほど残した時点でギブアップせざるをえません。

本場アメリカではこれが大人気ということらしいという事実を聞いてさらに戦慄しました。
どう言い繕ってもひたすらまずいように調合された魔薬ドリンクにしか思えないのですが、海の向こうでは何が起こっているのでしょうか……。

「ただのルートビアはアレだけど、フロートのルートビアならおいしいよ!」との情報を信じてルートビアフロートも試してみました。
アイスクリームの部分だけ食べたらおいしかったです。

まとめ

アメリカ人は子供の頃から慣れ親しんでおり、大人も大好きルートビア。
日本人でも一部の方から「おいしい」「逆にクセになる」「一周回って美味い」との好意的な感想がもたらされています。
沖縄に行かれた時はぜひチャレンジしてみましょう。
サロンパス感を味わってみてください。