かんたんだけど、むずかしい。
史上もっとも面白いと言われている数字のパズルにチャレンジしてみましょう。
世界中をうならせた、「最後の最後でいきなり解けなくなってしまう」問題とは?
問題
さあ、解いてみよう!
ぱっと見はかんたんです。
しかし、最後までよく見てみると何かがおかしい。
ひとつだけヒントです。
答えは15ではありません。
少し下にスクロールすると答えがあります。
正解
12
解説
99から72を引くと27
45から27を引くと18……
上2つの◯に書かれている数字を引き算すれば、その◯の数字が出る。
そう思ってふつうに計算を進めていくと、「?」には15が入ります。
するとどうなるか?
28から15を引くと13
ここまでは大丈夫。
しかし最後の「21から13を引くと7」という部分が計算に合いません。
本来は 21-13=8 のはずです。
何かがおかしい。
ある法則が最後だけ外れるということはありえない。
たった1ちがうだけなのに……。
予想していた答えにはたどりつきませんでした。
ということは?
上2つの◯に書かれている数字を引き算すれば、その◯の数字が出る
これがまちがっていたことになります。
引き算ではない。
ならば、他に正解となる法則があるのか?
最後の「わずか1」のズレをうめるような、そんな都合のいい、全く別の法則なんて本当にあるのか?
あります。
ひとつひとつの数字をすべて足し合わせるのです。
72と99の矢印から27が作られているのは
7+2+9+9 = 27
という具合。
同様に、
2+7+4+5 = 18
1+8+3+9 = 21
2+1+3+6 = 12
1+2+2+8 = 13
1+3+2+1 = 7
これですべての数字が矛盾なく並びました。
?に入る正解の数字は12です。
参考
この問題は、世界的に有名なパズル作家芦ヶ原伸之さんによって作られたものです。
数多くのパズルを発表されており、ご自身が監修されたテレビ番組「マジカル頭脳パワー!!」のために創作された「あるなしクイズ」は今でも多くの人に愛されています。
本問は、芦ヶ原さんがご自身の「最高傑作」と評された問題です。
最後の最後にたった1ちがうだけで、まったく別の世界が開かれる––。
シンプルながらも数字パズルの面白さが詰まった、まさに世界的な名作パズルと言えるでしょう。