論理クイズ「幼女と色の見えない帽子」が新感覚で面白い!

オーソドックスな問題かと思いきや、かなり頭をひねる一問です。

ピュアな論理力が試されます。

解答を見る前に、なるべく考えてみてください。

爽快です。解けたら。

問題

箱の中に、赤い帽子が2つ、緑の帽子が3つある。

3人の幼女は、目をつぶって箱の中から帽子を取り出してかぶっていく。

お互いの帽子を見ることはできるが、自分の帽子を見ることはできない。
箱の中にあった帽子の内訳は全員が知っている。

幼女ABCに対し「自分の帽子の色が分かるかどうか」を順に質問したところ、以下のような回答を得た。

幼女A「わからない」
幼女B「わからない」
幼女C「わからない」
幼女A「わからない」

すべての幼女は論理的である。

そして、ある幼女1人だけが赤と緑の区別がつかない(赤と緑の帽子が同じ色の帽子に見える)

「赤と緑の区別がつかない幼女が誰なのか」をすべての幼女は知っている。

さて、「赤と緑の区別がつかない幼女」は誰だろうか?

そして、その幼女の帽子の色は?

さあ、解いてみよう!

色がわからない幼女がいる。

この問題のポイントはそこに尽きます。

ヒントはなし。

わりと難しいです。

物事を順序立ててひとつずつ論理的に考えていく能力が必要になります。

少し下にスクロールすると答えがあります。

 

 

 

 

正解

「赤と緑の区別がつかない幼女」はBで、彼女の帽子の色は緑。

解説

単純な場合

まず、「赤と緑の区別がつかない幼女」が存在しない場合を考えてみましょう。

幼女Aが自分の帽子の色を知る唯一のケースは、「BCの帽子が赤」の場合のみ。

自分の帽子の色を聞かれて、Aは「わからない」と答えました。
つまりAから見て、BCの帽子は「緑2」もしくは「緑1赤1」のどちらか。

——ということを論理的なBは理解しています。

すなわち(Aが「わからない」と答えた時点で)、Cの帽子が赤だったら、Bは自分の帽子が緑だと気づけます。

けれどBは自分の帽子の色が「わからない」と答えた。

ここから、「Cの帽子が赤である可能性」が完全に消えます。

まとめましょう。

幼女ABが「自分の帽子の色がわからない」と言ったら、「幼女Cの帽子の色は緑である」と幼女全員が見抜きます。

他の幼女2人が「わからない」と言ったら残った1人は「自分の帽子は緑である」と理解できる。

問題の場合

それでは、3人のうち1人が「赤と緑の区別がつかない」パターンを考えてみましょう。

まず、Cが「赤と緑の区別がつかない」場合、AとBには赤緑の区別がつきます。

幼女ABが「自分の帽子の色がわからない」と言ったら、「幼女Cの帽子の色は緑である」と幼女全員が気づくはずです。

なので、たとえCが「赤緑の区別がつかない」状態であったとしても、(ABは正確な色が見えると知っている)Cは自分の帽子が緑だとわかります。

しかし、Cは自分の帽子の色が「わからない」と言った。

つまり、Cは「赤緑の区別がつかない幼女」ではない。

そして、Aが「赤緑の区別がつかない」幼女だったとしても、同じことが言えます。

Aも、他の幼女2人が「わからない」と言った後で「わからない」と答えているからです。

なので、Aも「赤緑の区別がつかない幼女」ではない。

以上より、「赤緑の区別がつかない幼女」はBだと判明します。

と同時に、AもCも自分の帽子の色がわからないことから(他の2人が自身の色を特定できない=残り1人は緑)、Bの帽子は緑になります。

まとめ

論理クイズとしては典型的な「帽子問題」ですが、「色の区別がつかない存在」がとても面白いスパイスになっています。

ええ。
実はぼくも赤緑の区別がつきにくいです。

色盲まではいかないけど赤緑色弱です。

「赤と緑」ならまだいいのですが、サッカーやってた頃「ライトグリーンとオレンジのビブスでチーム分けしてミニゲーム」みたいな展開になった時は3分に1回の頻度で味方を裏切って敵にパス出してました。

まーぶっちゃけ色なんて多少アレでも配色が大事なWebデザインで(なぜか)生きていけてますからね!!

テクノロジー最高!!!

参考

Did you solve it? The puzzle of the red and green hats

140字以内の問題文

赤い帽子が2つ、緑の帽子が3つ
3人の幼女はランダムに帽子を1つかぶる
お互いの帽子は見えるが自分の帽子は見れない
「自分の帽子の色は?」
A:不明
B:不明
C:不明
A:不明
1人だけ赤と緑の区別がつかない幼女がいる(それが誰なのかは全員知っている)
その幼女は誰?
その幼女の帽子の色は?