そんな気がするだけかもしれません。
でも何か、日本で「直さなきゃなー」って思っていた自分の欠点が秒速で修正されていく、そんな気がしています。
「空気を読む」という名の「臆病さ」を。
自己主張しないと、生き残れない
いまハンガリーにいて、もうえーと何カ国目だピルスナーウルケルっていう『もやしもん』で出てきたビール飲みまくりながら書いてるから頭がアレですがたぶん12カ国目です。
いやブダペスト最高っすよ。フォワグラ1,000円で食える。ワインも安い。
もう物価安い国で楽しく過ごしたいって人は東南アジアより東欧やハンガリーに来るべき。やばい。満足度とか観光スポットとか激烈に120億点。
トルコからバスで回るべき。
ほんと最高。
なんだっけ。
ああそうだ戦わなければ生き残れないっていう話だ。
なんかねー。
あれなんですよ。
日本的な
- 言わなくてもこれくらい分かるだろう
- 配慮してくれるだろう
- まさかそんなことはしないだろう
- これくらいやってくれるだろう
っていう暗黙の了解?
もうね、びっくりするくらい通じない。
びっくりしました。
いや何かもう、本当にびっくりするくらい通じない。
思ったより「日本の常識」っていうのはガチで通用しないですし、そもそも「どれが日本だけの常識なのか」っていうのも実際に壁にぶち当たってみないとわからない。
ことが多い。
普通に超ぼったくるしめちゃくちゃ騙すし女性にはもうやばいレベルの犯罪するし。
全体的に余裕で犯罪ですよ日本じゃなくても。
「いやいやそれは普通に考えてないですよ勘弁してくださいよーさすがに無いっすよー」みたいなのが一切ない。
だから海外で必要なのは「自己主張する」っていうこと。
外国で大事なのは「自分の意思を伝える」っていうこと。
重要なことなのであと1024回くらい言いたい。
自己主張、超大事。
沈黙は大損
というのもですね。
基本的に海外では「黙っている = 文句がない = 満足している」と見なされるんです。
はい。
これが日本だったら「不満げな表情」「声のトーン」「微妙な抑揚」「言葉の選び方」とかで相手に「自分は満足していない」ということを伝えられるのですが、外国だと全然通じない。
もうびっくりするくらい通じない。
なので、きちんと声に出して
「自分はこう思っている」
「自分はそれをしたくない」
「自分はこれをしたいのだ」
という自分の意思を100%伝えないといけない。
誠実さ = 素直な気持ちを伝えること
まあ最初はあれですよ。
躊躇しました。
だってねほら。
「いやそんなに自身の欲望100%口に出したら相手に悪くない?」
って思ってました。
「何か相手にも理由があるのかもしれないし……」
と思って黙って飲み込むことも多かったです。
最初の頃は。
でもそのうち気づきました。
初対面の外国人が集まるドミトリー・ユースホステルでは、共同生活を送る上で時として片方が何気なく行なっていることがもう片方にとっては不快に思うことがあることを。
そういうとき、外国人……あれどこの人だっけな……ちょっとビールおかわりしてこよう……………………うめええええええええええええええあーーーーーーーーーほんとトルコからこっちもうね物価が安くて安くて欧州だし石畳だしレンガだしおしゃれだし綺麗だし観光スポット多いし何なら教会とかいるだけで癒されるしオープンレストランとかカフェとかで読書してるだけで1日終わっちゃっていいしビール大一杯200円とかだしもうねホント最高っすわトルコおすすめですよトルコあれはやばいそりゃみんなトルコ行きますわたぶん「世界一周者が選ぶ絶対に行くべき海外ランキング5」みたいな記事をそのうち書いてトルコが1位にランクインするんですけどえあすみませんそうですよねまだ世界一周してないですからね終わってから考えますでも世界を一周って何なんだろう1日1回地球は回ってるし1年1回公転してるし何なら太陽系も回ってるし銀河も回ってるし世界ってすごいなーーーーー
なんだっけ。
ああそうだ石畳がほんとに多くてヨーロッパのロードバイクのレースとかってホント大変だと思います。
あんなガツンガツンするとこ走ったら体力もタイヤの耐久度もガリガリ削られますわ。
えーーーーーまあとにかく「言わなきゃ伝わらない」ということを外国人はわかっているので、とりあえず彼らは自分の意思を伝えることから始めます。
「ヘイ、みんな寝てるんだ。静かにしてくれないか?」
それがぼくら日本人から一見したばあい「喧嘩を売っている」というスタートにしか見えなくても。
それが必要だから、とにかく言う。
たとえ反発されそうなことでも。
まあそうするとだいたい相手の方も「おっ。せやったんかすまんな」みたいな感じになって丸く収まりました。
すげえ。
我慢は美徳ではない
「言わなければ絶対に伝わらない」ということを知ってから、
というか「言わずに我慢してたら絶対に事態は好転しなかった」ということを星の数ほど体験してから、
きちんと自分の意思を伝えるようにしました。
それまでは「我慢は美徳」だと思っていたのですが。
でもよく考えたら、「他人のせいで引き起こされる事態に何も言わず何の対策も講じない」というのは、ただの臆病な逃げの一手だなって。
「我慢」は「何もしないこと」じゃないって。
「何もしないこと」はただの思考停止であり、その場しのぎのやり過ごしであり、何より他人に反発されて自分が傷つくのが怖いから何もできないだけの臆病者の証明なんだなって。
まとめ
なんか海外経験のある方ってエネルギッシュな方が多いなーって思ってましたが、しっかり自己主張しないと生き残れないバックグラウンドがあったからなんですね。
いやー。
何か……自分の意見をはっきり言えるようにはなってきたような気がします。
気がするだけかもしれませんが。
自分の意思を他人に伝えること。
日本で磨かれた「空気を読まざるをえない本能」をぶち壊さざるをえない日々を経て手に入れた––ような気がする––この何かアレがあればもう何も怖くない。