「千と千尋の神隠し」の世界!台湾の九份で幻想に浸ってきました

九份とは?

読み方

九份。
読み方は「ジウフェン」。
日本国内では「きゅうふん」とか言われたりします。

概要

九份は台湾北部の港町の近くに位置する山あいの町です。

かつては金の採掘で栄えましたが、1971年に金鉱が閉山してからは急速に衰退しました。

しかし、九份を舞台とした映画「悲情城市」が大ヒットしたのを受け大々的に町おこしに着手した結果、現在では台湾を代表する世界的な観光地になりました。

宮崎駿監督のアニメ映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったという噂がささやかれ、多くの日本人観光客が訪れる人気スポットになっています。

※なお公式的には「九份は舞台ではない」と否定されています

九份への行き方・料金

ツアーを利用せず、個人で行く場合のアクセス方法は「バス」か「電車」になります。

「電車」を利用するとやや面倒なので、ここでは地元民・観光客にとって一般的な「バスで九份に行く方法」を記載します。

九份へのバスが出ているのは地下鉄の「忠孝復興駅」。

とりあえず忠孝復興駅まで行ってください。

あとは下記の参考リンクが分かりやすいので見てください。

忠孝復興駅から九份へのバス移動方法

九份へのバス亭の場所・料金は頻繁に変わります。
「バス停っぽいところに来たけど誰もいない」という場合は、バス停が変更になっている可能性があります。
ネットで最新情報を調べてください(「台湾 九份 バス」でググればヒットします)

ちなみにバス料金は2017年8月現在、98台湾ドルです。

バスカードを持ってない方は100台湾ドル札を乗車時に料金箱にぶちこみましょう。
お釣りは出ませんが気にしないでください。

九份の見どころ・グルメ

九份のおすすめスポットといえば何と言っても絢爛豪華なその景色!

夕闇に沈む情緒あふれる建築物はロマンチックに輝き、人で埋め尽くされる狭く長い階段は東アジアの異国情緒に包まれます。

あとはグルメ!

名物の芋圓(タロイモ団子)を始めに、台湾スイーツ・デザートが数多く売られています。
もちろん小籠包や饅頭、各種麺類といった台湾料理のお店もあり、食いだおれるにも申し分ない環境です。

日本人観光客が多いこともあり、ほとんどの店舗・屋台には日本語メニューがあります。

台湾語が全くわからなくても十分に楽しめるため、海外初心者の方にもおすすめのスポットです。

写真・画像で見る九份

昼間

九份は山あいの町。

標高的にも高い位置にあるので、いたるところで港町を見下ろせます。

斜面に作られた町。

移動の6割は階段や坂道の上り下りになります。

とっても健康的。

メインは木造建築ですが、こうした石造りの建物も多いです。

今回、台湾の九份を訪れたのは2017年8月。

めっちゃ暑いです。

写真は、長い長い階段の下層にあるお店。

トトロかわいい。

この長い階段は「豎崎路(けんざきろ)」と呼ばれており、九份のメインスポットのひとつです。

昼間はまだ人が少ないのでおだやかです。

夕方からは地獄絵図と化します。

豎崎路の途中で広場に出ました。

ここです。

それなりに広く、やたらと人が多く、降りる階段と上る階段があるので「九份の階段途中の広場」といえば経験者には一発で通じます。

ものすごく暑くてノドが乾いたので、この広場のお店でタピオカミルクティーを購入しました。

60台湾ドル。

超絶おいしい。

生きててよかったレベルで生き返りました。

広場からさらに階段を上っていきます。

繰り返しになりますが、このあたりは夕方になると身動きが取れないくらい混みます。

なんかすごくいい感じの写真が撮れた!!

やっぱり一眼レフはすごいな!!!

重いけど持ってってよかった!!!!!

階段を上から見下ろしています。

時刻は15時。

少しずつ人が増えてきました。

グルメも多いですが、さまざまな雑貨やお土産も並んでいます。

さすが毎年「女子旅ランキング海外版」で上位を占める台湾・九份。
景色と料理と雑貨は外さない。

そりゃ人気出ますわ。

町を横に走る、水平な道の「基山路」。

ここが九份のメインアーケードになります。

夕方〜夜

九份を楽しめるベストタイムは何と言っても夕方〜夜!

さあ、幻想的な風景を見に行きましょう!

長い階段途中の広場に来ました。

昼間とは打って変わって提灯が映える光景に。

階段。

ものすごい人だかりでロクに動けません。

うずまく熱気。

これが九份。

急な斜面を行き交う人々。

中国語、韓国語、たまに日本語が飛び交います。

ひたすら異国情緒。

そしてこちらァ!

九份といえばこれ!!

この建物は「阿妹茶酒館」。

「千と千尋の神隠し」における「湯婆婆の湯屋」モデルになったという口コミで評判の老舗茶屋です。

薄暮に浮かび上がるその情景は、言語の必要なく見る者の胸を打ちます。

これを見るために台湾に来ましたよ……!

入口に思いっきり「湯婆婆の屋敷」って書かれてたり、人が大量に写真撮ってたりするので、見落とす不安はないでしょう。

細く長い階段。

両脇には屋根と提灯。

赤を基調とした、きらびやかな装飾。

非日常の空間がどこまでも広がり、気分はまるで異世界探索。

歩き回るとお腹がすきます。

何か食べましょう。

ここは「阿柑姨芋圓」。

1969年創業の、九份で最も歴史の長い「芋圓」のお店です。

九份名物、「芋圓」。

「芋圓」とは、タロイモの粉と小麦粉で作られたお団子のこと。

ホットとアイスいずれかを選びます。
今回オーダーしたのは「アイス」。
細かい氷が容器に敷き詰められた状態で出てくるので、かきまぜて冷やしましょう。

これがまーーーーーおいしいんですわーーーーーーー。

カラフルで小さくてかわいくて甘くて噛みごたえのある弾力でグニグニしててまあ最高ですわ。

九份には「芋圓」のお店がたくさんありますが、正直なところ味はどこも大差ありません。

ただしこの「阿柑姨芋圓」には奥に進むとスペースがあり、その客席から九份や基隆港を見下ろせる絶景のパノラマビューが広がっています。

眺めのいい席は夕方以降はかなり混みますが、チャンスがあったらぜひ寄ってみてください!

こちらは先ほどの「阿柑姨芋圓」の隣にあるお店。

豚肉まん。

30台湾ドル。

香辛料きいてて肉がぷりっぷりでめっちゃおいしいいいい。

客席から九份の長いメイン階段を眺めたりできます。

九份で知名度・人気ともにNo.1の「芋圓」店、「頼阿婆芋圓」。

芋圓。50台湾ドル。

こちらはホットで。

ふむ……。
なんでしょうね……。
芋圓のアイスとホットを並べたら永遠に食べていられそうな……。

幸せ……。

ビュースポットから見下ろす九份の町。

土日平日の区別なく、賑わう町。

日本から一番近い国に、こんなに心を揺さぶる光景があるなんて。

なんてステキな場所なんだ。

「私かい?」

「この石段で番をして……今年で28年になる」

「さまざまな人を見てきたよ」

「共通しているのは……」

「みんな笑顔ってことだな」

「キミも疲れたら来るといい」

「九份で待ってるよ」