セブ語学留学体験記vol.19 フィリピン人の特徴

セブ語学留学では、多くのフィリピン人と接することになる。

国が違えば気質も違う。

フィリピン人とは一体どんな人たちなのか。

1か月の語学留学で得た様々な経験から、日本人と比較する形で彼ら彼女らの性格・嗜好を探っていこう。

明るくて元気

基本的にフィリピン人は明るくて元気である。

初対面の人にもフレンドリーで、圧倒的に笑顔率が高い。

何かあっても細かいことではくよくよしないし、悩み事があったとしても表に出さずとにかく明るく振舞う。

妙に気取ったところもなく、言いたいことはしっかり言う。

喜怒哀楽の表情が豊かなので、何を思っているかがかなり分かりやすい。

純粋で明るい、親しみやすい人々。
それがフィリピン人である。

活力に満ちている

セブに行ってみてと感じるのが、ほとばしる生命力だ。

貧富の差がかなり存在するとはいえ、死んだ目をしながら肩を落とし俯いて歩くような人はいない。

皆いつも楽しげでキラキラと目を輝かせている。

なぜ彼らはこんなにも活力に満ちあふれているのか。
私見だが、人口の主要となる年齢層にその理由があると推測する。

街中を歩いていて思うのが、「老人が異様に少ない」ということである。

セブシティに1か月滞在していたが、外出した時にお年寄りのフィリピン人を見かけたことは一度もなかった。

後日調べてみたところ、60歳以上のフィリピン人は全人口の6%程度しかいなかった。

働き盛り・遊び盛りの若い世代が街にあふれていることが、活力を生み出す源の一つになっていることは間違いないだろう。

全力で今を楽しむ

フィリピン人は全力で今を楽しむ。

何をやるにしても「思いっきり楽しい時間にしよう」という意識が強く、フィリピン人同士が集まって遊ぶ時の楽しさエネルギーは只事ではない熱量を誇る。

彼らの話には常に笑いどころが用意され、誰もかれもが率先して何かしらのイベントを企画し、参加者・傍観者問わずその「場」を盛り上げようとする意識が非常に高い。

ビックリするくらいノリがいい人たちなのである。

歌とダンスが大好き

フィリピン人は、国民レベルで歌とダンスを愛している。

ビーチに行けばカラオケで盛り上がる現地人が必ずいるし、モールでもしょっちゅうカラオケコンテストが開かれるし、なんなら語学学校の授業中とか昼食で入ったレストランとかでも歌ったり踊ったりしている。

ノリのいい教師Tonyに聞いたところ、ほぼ全てのフィリピン人の家にはカラオケマシンがあるのだとか。

「歌っているときや踊っている間は楽しくて、いやなことを忘れられるんだ!」

まあとにかくノリがすごくいいのだ。

先のことを気にしない

フィリピン人は先のことを気にしない。

働いている人でも貯金なんてほとんどしない。

大抵は週末の遊び・今欲しいもの・今やりたい事にお金は消えていく。

Tonyと話していて、彼がほとんど貯金をしていないということを聞き、大変驚いた。

「なぜ貯金をしないの? 働けなくなった時や、もしもの時のために貯金をしないの?」

貯蓄社会日本で育ったぼくは思わずそう聞いた。

すると彼は答えた。

「むしろ何でそんなに貯金するんだい? 稼げなくなったらその時はその時さ」

あっけからんと言う彼に、ガツンと頭を打たれた気分だった。

「頑張って良い大学に行き、苦労して良い会社に新卒で入り、我慢してずっと同じ会社に勤め、60歳になったら退職し貯金を切り崩しながら年金をもらって暮らしていく」

という日本のライフスタイルを心のどこかで「当然だ」と思っていたぼくは、全く違うフィリピン流の価値観に完全に心奪われた。

あえて先のことを考えず全力で今を楽しむ人々に実際に触れてみて、「なんて素晴らしく人間的な生き方なんだろう」と感じたぼくは、その後の生き方が良い意味で割とテキトーになった。

まとめ

以上のことが、フィリピンに語学留学した日本人が感じるフィリピン人の特徴だ。

おもに良い面を挙げたが、「ものすごくお金にルーズ」「ものすごく時間にルーズ」「悪い意味でもものすごくテキトー」「欲望に超忠実」といった面もある。

ただ、語学留学・短期滞在するだけならばそれほど気になることはなく、良い思い出のみを作れるはずだ。
高確率で遭遇するぼったくり被害を除けば。

基本的には日本と真逆の国・国民性なので、日本の窮屈な価値観に精神をすり減らした人は特にオススメだ。

開放的でテキトーな国に1ヶ月も浸れば、
「ストレスとは無縁の生活が存在する」
「心配とか不安なんて考えなくていい」
「好きなように生きればいいんだ!!」

と、すごく前向きな性格になれる。

「何となく日本は息が詰まる」と思っている人はフィリピン語学留学に行ってみよう。

英語が上達するし、価値観も変わる。

物価が安いからスキューバダイビングもシュノーケルも遊び放題、外食も食べ放題、お酒も飲み放題だ。

「学生時代の良い経験」にもなるし、「大人の夏休み」としても絶対にオススメできる。